元祖スーパーモデルのナオミ・キャンベル(53)が薬物とアルコールで自分を「殺そう」としていたことを認めた。ナオミは、薬物乱用の問題について率直に語り、1997年に射殺された親友ジャンニ・ヴェルサーチェの死や、実父の顔をみたことがない悲しみに対処する手段として薬物を使用したことを認めている。
Apple TV+の新ドキュメンタリー番組『ザ・スーパーモデルズ』で、ナオミはこう語っている。「私の人生で、悲しみはとても奇妙なもの。それはいつも表には表れないから。実際に悲嘆にくれるとショックを受けてパニックになり、後で壊れてしまう。でも私は悲しみを内に秘め、ただそれに対処したの」
またジャンニの死についてナオミはこう語っている。「アズディン・アライアは私のパパだった。彼と一緒に自分で選んだ家族について学んだの。ジャンニ・ヴェルサーチェも同じ」「彼は私を感じることにすごく敏感で、私の背中を押してくれた。自分の中にそれをする力がないと思っていた私を、一歩外に押し出し、先に進むように仕向けてくれた。だから彼が死んだ時、私の悲しみはとても大きくなった」「薬物を使い始めたのは、悲しみをごまかすための一つの方法だった。依存症というのは本当に酷いものよ」「『その傷は癒える』と思うでしょう。でもそうならない。大きな恐怖や不安を引き起こすこともある。だから本当に腹が立った」「それでごまかすことはできない。私は自分を殺そうとしていた。多くの痛みを引き起こしたわ」
1999年、ナオミは撮影中に倒れた後、リハビリ施設に入る決断を下したが、自分の問題に向き合うのが「怖かった」ことを認めた。「当時、自分のためにできた最善で唯一のことだった。鏡を手に取って自分を見るのは怖い。恐ろしくて、何年もかけて取り組んで対処してたわ」と話していた。
従業員や警察官、パパラッチを攻撃したことで4度にわたって暴行罪で有罪判決を受けているナオミは以前、実父に会ったことがなく、問題を抱えた幼少期の影響もあると考えていることを明かしていた。そして今でも怒りが「湧き上がる」ことがあるものの、今はうまく対処できるようになったとして、こう語っている。「今でも時々出てくる。でも今は、いざという時にどう対処するかというツールを持っているから」「自分の外にある何かを考えなければならない。自分よりも偉大な何かを」