Netflixの世界的ヒット作「イカゲーム」のファン・ドンヒョク監督が、12月26日に配信される「イカゲーム」シーズン2に、派閥の分かれる社会問題や、ジェンダー問題を盛り込んだことを明かした。
公開された「イカゲーム」シーズン2の予告編を見ると、1作目とは異なり、1つのゲームを終えるたびに、参加者たちが「〇」と「×」で、自分の意思を表現する過程が追加されたことが分かる。単純に「このままゲームを続けるか」の投票のように見えるが、実際は組織的で、集団化、勢力化された「選挙」の姿を描いている。
2023年12月7日、「イカゲーム」シーズン2の制作を行うスタジオで取材を受けたファン・ドンヒョク監督は、シーズン2で新たに導入された「投票」の持つ意味についてこう説明していた。「(シーズン1では)〇か×を選択して、ゲームを中断するか否かを選ぶ機会を、参加者たちに与えるシーンがあった。しかしシーズン2では、このシステムを少し発展させて使用した」「1つのゲームが終わるごとに、投票でゲームを中断できる機会を与える形だ」と言及。また、「続行するか中断するかについて、〇と×のどちらを選択したかによって、参加者たちが派閥に分かれ、それによって対立が起こるような仕組みを導入した」という。
さらに、「世界中で起こっている地域的、宗教的な対立から、国内における地域、世代、階層、階級間の問題、特にジェンダー問題などが派閥に分かれ、自身が属していない集団を『間違っている』と見なし、区別したり攻撃したりする、社会の姿を風刺した」と続け「ゲームごとに、選挙システムと〇×投票を通した『相互間の区別』を、シーズン2の重要なテーマの一つとした」と明かした。
ファン監督は、2007年に「マイ・ファーザー」で長編映画デビュー。代表作には、「トガニ 幼き瞳の告発」「怪しい彼女」「天命の城」などがある。そして2021年「2008年から構想してきた」という「イカゲーム」を公開、Netflix史上最高のヒット作を生み出すことに成功した。
「イカゲーム」シーズン2には、シーズン1にも出演しているイ・ジョンジェ、イ・ビョンホンをはじめ、イム・シワン、カン・ハヌル、ウィ・ハジュン、パク・ギュヨン、イ・ジヌク、パク・ソンフン、ヤン・ドングン、カン・エシム、T.O.Pなどが出演する。