岸田文雄首相の内閣改造と自民党役員人事を受け、野党各党は13日、国会内で会見などを行ったが、プロ野球で阪神の18年ぶりのセ・リーグ優勝が間近に迫っていることもあり、虎党で知られる日本維新の会の馬場伸幸代表(58)や社民党の福島瑞穂党首(67)は〝アレ〟に興味津々だった。
馬場氏は、記者団から阪神の優勝が近いことについて問われ「あまり政治家がプロ野球の話をするのはよくないと先輩から教えられてきまして…公の場であまり野球の話はしないようにしておりましたが、大の阪神ファンであります」と説明。「今年はもう、かなりの確率で〝アレ〟をするいうことは間違いないと思っております。ここ数日以内に〝アレ〟をするように期待をしたい」と笑顔で話した。
21年ぶりのセ制覇、日本一になった1985年(昭和60)当時、大阪でコックをしていたという馬場氏は「歓喜ぶりというんですか…私も仕事を終えてからなんば(大阪の繁華街)に繰り出しまして、大騒ぎしたのを覚えています」と振り返った。大阪の中小企業の倒産件数が、ここ数カ月増加しているとして「識者によると、1000億円近い経済効果があるのではないかという風に言われている。そういった皆さんの力になれば非常にいいなと考えている」と景気浮揚を期待した。
馬場氏は「大阪の皆さんにおかれては、ハメを外さないように、度を超えたことをやらないようにお願いをしたい。あの川は非常に危ない川ですからケガをしたり、命を落とす可能性もありますので、事故につながる危険な行動については控えてほしい」と、道頓堀川へのダイブ自重を呼びかけた。
福島氏は定例会見後に「大学時代から周りに阪神ファンが多く、社会党、社民党の阪神ファンの大筆頭は土井たか子さんだった。甲子園で一緒に街頭演説をしたことがある。判官びいきの社民党、社会党に阪神ファンはめちゃくちゃ多い。政治は変えられる。野球の〝アレ〟も変えられる」と阪神愛を語った。
2005年の優勝もよく覚えているといい「周りはみんなすごく喜んだ。政権交代もそれから。やっぱり〝1強〟は良くない。金の力で何でもやれるといったらそれは違う」と、猛虎を政治の世界に投影させる。「もちろんみんなの力ですが、岡田監督の力量も大きい。うれしいです。頑張ってください」と〝アレ〟の瞬間を心待ちにしていた。