東京駅に空也上人が大量発生! 「まじで2度見した」「圧半端ないって!」異様な光景が話題 

松田 和城 松田 和城
空也上人が東京駅に〝大量発生〟
空也上人が東京駅に〝大量発生〟

 京都・六波羅密寺境内の宝物館に展示されている「空也上人立像」。日本史の教科書に掲載された、口から6体の仏像が飛び出す強烈なインパクトの写真で覚えている人も少なくないだろう。そんな「空也上人」が、20日から東京駅で〝大量発生〟しているとSNSを中心に話題となっている。

 平安時代中期に「南無阿弥陀仏」を唱えて人々に念仏を広めた六波羅蜜寺の開祖が、令和の東京駅八重洲中央口付近のイベントスペースで、47体に〝分身〟して出現。24日、夕方ごろの駅では、異様な光景に「え?なにこれやば!」と足を止める若者、空也上人と2ショット写真を撮るスーツ姿の男性、用意された空也上人顔出しパネルで記念撮影をする観光客の姿が見られた。

 東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が行っている「そうだ、京都、行こう。」キャンペーンに合わせて開催された「空也上人大集合展」という企画展。全国を巡った空也上人にちなんで、各都道府県の”ご当地空也上人”47体が展示されている。JR東海の営業本部・小池奏里(29)氏によると、大きさはほぼ実寸大。それぞれセリフを発しており、「そうだ 京都、行くべ」(北海道)、「んだ 京都さ、えぐべ」(宮城県)、「そぎゃんばい 京都、行かんば」(佐賀県)など各地の方言で異なる。セリフは全部で35種類以上あるという。

 ハードルが高いイメージがある「仏像」に興味を持ってもらえるよう、見た目のインパクトを重要視して企画された。小池氏は「『え?なにこれ』って感じで驚いて興味を持っていただきたかった。あとはSNSで拡散したくなるような企画を仕掛けられたらと思っていました」。狙い通り、一変した駅内の様子に驚いた利用者が、SNSに投稿し拡散。「クソワロタ」「行きたいいい」「いつも東京駅使ってるから行ってみるか」「この圧は半端ないって!」「これまじで2度見した」など多くの反応が寄せられ話題となった。小池氏も「こんなにバズると思っていなかった」と驚きを隠せなかった。

 同キャンペーンでは「空也上人」のオリジナルアクリルスタンドやキーホルダーが毎日数量限定で配布されている。小池氏によると配布開始は10時だが、平日は9時、休日は8時ごろから待機列ができ、早い日は15分ほどで配布分がなくなるという。初日の列は20人程だったが、24日は120人に膨れ上がり注目度の高さを実感した。「これだけ話題にしていただいたのはありがたいです」と喜ばしい一方で、フリーマーケットアプリに転売されているものも確認している。小池氏は「そのあたりは我々も周知をしていかないといけないのかなと思っています」と話した。

 同展は6月18日まで開催。六波羅蜜寺では撮影ができないため「空也上人と2ショット撮れた」など、すでにファンからの喜びの声が多く届いているという。小池氏は「東京駅で満足しないでぜひアクスタと一緒に京都まできていただいて、本物の空也上人立像も見てほしいと思っております」と笑顔で呼びかけた。

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