朝、都内では少し雨が降り不安定な天気となった5月20日、都内のニッショーホールで韓国俳優チョ・ビョンギュの日本で初めてのファンミーティング「Cho Byeong Kyu“first fan meeting in Japan 2023”」が2部構成で開催された。
チョ・ビョンギュは2018年に放送され、韓国で大きな反響を呼んだドラマ「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」に出演し、これをきっかけに顔と名前が知られるように。その後「アスダル年代記」(2019年)、「ストーブリーグ」(2019年)などを経て「悪霊狩猟団:カウンターズ」(2020年)で見事単独主演を務める。現在は名実ともに認められた俳優だ。
開演前からファンは早くも会場を訪れ、始まるのを楽しそうに待っている。そして定時になると会場がゆっくりと暗転し、おもむろにピンスポットがともる。センターには、青いジャケットにホワイトパンツを着用したチョ・ビョンギュの姿が。登場から「A flying butterfly」を熱唱し、歌い終えると照れくさそうに日本語で「ありがとうございます」とお礼を述べた。
MCが登場し、さっそくトークタイムへ。日本で初となる今回のファンイベントは、彼にとって人生で初のファンミーティングでもあった。「とても心配でした。僕のことを知ってる人がいるのかなと思ってたんです。だから今日、こうして皆さん来てくださってうれしいです」と言い、ファンは客席からうちわやボードをかざしてそれに応えた。
当日、開場前にロビーでファンから質問を募ったそうで、それらが書かれた付箋のついたホワイトボードがステージに登場する。チョ・ビョンギュは一つ一つ読みながら、一枚の付箋を手にとった。そこには「お酒に酔うとどうなりますか?」と書かれている。「僕は長い時間をかけて、ゆっくりお酒を飲むのが好きです。実は、酔っぱらったら一緒に飲んでいる人たちの腕をつかんで帰さないということを、4日前にスタッフさんから知らされました(笑)」と笑わせた。
また「チョ・ビョンギュさんは、どこからが浮気だと思いますか?」という質問には、少し考えてから「僕は、彼女が男友達と2人でカフェに行ってもいいですし、映画を観に行っても、お酒を飲みに行っても大丈夫なタイプです」と答え、ファンを驚かせる。しかし「でも、僕はそう言ったとしても行かないと言ってくれる人が好きです」と言い、結局全てNGであることが明らかに。
「日本で行ってみたいところはありますか?」という問いには「小さい時にやっていた『IRIS -アイリス-』(2009年)というドラマに出て来た秋田県に行きたいです。僕が初めて知った日本の地名です。これは、必ずかなえたいと思います」と、力強く宣言するのだった。
続いて「カバンの中身チェック」コーナーへ。元々カバンを持ち歩かないタイプだと言い「今度来る時は、もっとたくさん何か入れてきます(笑)」と笑った。そして、その中に入っていた愛用キャップと出演ドラマのTシャツを、抽せんでプレゼント。幸運にも当選したファンは、ステージ上で本人から直接プレゼントを受けとった。
再びトークコーナーへ戻り、日本でも人気を集めたドラマ「悪霊狩猟団:カウンターズ」の話題へ。同作は年内にシーズン2の放送が決定している。登場人物は、それぞれが特別な力を持っているのだが、もし自身に何か一つ力を持つことができたら「治癒する力がほしいです」と語る。「友人のけがを治してあげたいし、心のケアもしてあげたいです」と優しい一面を見せた。続けて、韓国で爆発的人気となった「SKYキャッスル」については「ドラマの雰囲気はとても重いものでしたが、現場はとても雰囲気が良くて、冗談が飛び交っていました」と振り返る。今でもこの作品を観た人から声をかけられるそうで、とても感謝している作品だそうだ。
イベントが終盤となり、チョ・ビョンギュが「ファンの皆さんへ日本語で手紙を書いてきました。話すのが下手かもしれませんが、聞いてくださればうれしいです」と、音読。「日本でファンミーティングができて光栄です。ともに過ごすことはとても特別でした。いろいろ準備したので、楽しんでもらえたらうれしいです。いつも良いことがたくさんありますように、ありがとうございます」。読み終えると、あたたかな拍手で包まれた。
元々感情を大きく揺さぶられるタイプではないというチョ・ビョンギュだったが、ファンミーティングでは、とても不思議な気持ちを抱いたという。「この大切な時間を忘れずに、必ずまた日本に来て、次はもっと日本語でメッセージを伝えたいです」と言い、大きく一呼吸をつき「Every day,Every Moment」を熱唱。「ありがとう!また会いましょう!」と伝え、幕を閉じた。
「Cho Byeong Kyu“first fan meeting in Japan 2023”」
開催日:2023年5月20日
会場:ニッショーホール/主催:株式会社HK プロジェクト/主管/運営:株式会社JSLJAPAN/協力:株式会社HB Entertainment