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殺された暴力団組長がラーメン店主となった背景 元格闘家の一面も 「右目下」狙撃か?小川泰平氏が解説

デイリースポーツ デイリースポーツ

 今回の事件で注目されたのは、現役の暴力団組長がラーメン店の店主として厨房(ちゅうぼう)に立ち、メニューを提供していたこと。常連客もおり、グルメサイトでは好評価も多く、「なぜ?」という声がネットにあふれている。

 これまで、暴力団関係の事件や関係者への取材を重ねてきた小川氏は「ラーメン店の店主が組長だったというよりも、暴力団組長がラーメン店のオーナーだったと私は思います。この世界での一般的な話として、暴力団組長が自分名義ではない飲食店を妻や家族、愛人などにやらせることはよくあることです。夜のお店だけではなく、特に地方に行くと、こういう一般的な食堂などをやらせていることもあるので、今回の神戸のケースが特に珍しいとは思いません。余嶋組長の場合は、別にいた店長が辞めたため、今年1月から自らが厨房に立っていたと聞いています」と背景を説明した。

 余嶋組長は自身のインスタグラムにラーメンをはじめ、食べ歩いてきた料理の写真を投稿していたことも報じられている。自身もラーメンに造詣が深い小川氏は「この組長は非常に『ラーメン愛』が強い人で、その研究熱心さや仕込み等は、現地取材で、出入り業者の方や古くからの知人等から聞いています」と付け加えた。

 今後、抗争などに発展する可能性はあるのだろうか。小川氏は「抗争の可能性を否定する材料は現時点でありません。一方で、殺害方法等から考えると、拳銃を使用し、1人になった店内で犯行に及んでいる点を見ても、強い殺意があるのは明らかです。現時点では今後の捜査を見守るしかありません。余嶋組長が率いた『湊興業』は構成員がいなくなり、現在は“1人親方”の組です。この事件によって、1つの組がなくなることになるのではないかと思います」と指摘した。

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