調理中、ガラス蓋(ぶた)が突然割れてしまう危険な使用方法がツイッターで紹介され「知らなかった」「自分もうっかりやりがち」「ある日突然バリバリに割れたのはそういうことだったのか」などと注目が集まっている。
調理用品を企画・販売している和平フレイズの公式ツイッターは「調理中で一番危険な使用方法をご紹介します。『お玉を入れたまま蓋をする』と反対側に炎が上がり、はみ出たガラス部分に直火があたって突然割れてしまいます。火力の問題ではありません」と注意喚起。火があたって焦げたような熱変色痕が見える、割れた蓋のリングの写真も投稿した。
和平フレイズの担当者によると毎年、同様の事故で数件の問い合わせがある。「お玉の素材、鍋の大きさによって異なりますが、お玉を入れたまま蓋をすると蓋がずれます。そうすると火力がどうであれ、ずれてはみ出た部分に、コンロから熱気が上がり割れる原因につながります」と説明。ガラス蓋のサイズが鍋より大きかったり、鍋が五徳の中央からずれて置かれているとさらに危険だという。
ガラス蓋が割れてしまう原因は主に五つ。①蓋に直火があたっていた。②使用直後に水をかけるなど急激な温度変化があった。③落としたりぶつけたりなど外的衝撃を受けた。④細かなキズがあった。⑤熱いIHの上に置いた。
公式ツイッターでは「ガラス蓋に貼ってあるシールには注意事項が書かれていますので、どうか剥がさずお使いくださいませ」とし、「火力は中火以下で使用してください。昨今のガスを含めた熱源器具はとてもパワーがあり、中火で使っていると思っていたものが実は強火だったという事は多々あります」と呼びかけられた。
一連のツイートには1万「いいね」を超えたものもあり、大きな反響が寄せられた。担当者は「割ってしまった経験がある方が想像以上にいらっしゃって驚いています。外面に異常がなくてもガラス蓋は突然、非常に大きな音がして粉々に割れます。今回の注意喚起がいろんな方に届けば幸いです」と語った。新生活をきっかけに料理を始める人も少なくない。まずは取扱説明書にしっかりと目を通し、事故を未然に防いでほしい。