前党首だった立花孝志氏(55)が事務局長を辞任し、党から退くなど混乱が続く政治家女子48党は31日、国会内で予定されていた定例会見を中止した。立花氏の政治団体「NHK党」が同日、会見を開き、一連の騒動を説明するため立花氏らが出席したが、政女党幹事長の黒川敦彦氏(44)が会見場に乗り込み、YouTubeなどで生中継される中、約1時間に渡って大げんかが繰り広げられた。
立花氏は29日の会見で、黒川氏と大津綾香党首(30)が計画した政治資金パーティーの内容をめぐり、支援者らが反発。立花氏が代表でないことを不安視する債権者が党に返済を迫り、取り付け騒ぎが起きていると説明した。代表権返上を迫られた大津氏は30日、ツイッターで「立花さんともう話すことはありません」とし、決裂している。
党には約11億円の債務があるとしたが、立花氏は「10・5億円の借金と、11・5億円の債権がある」と、次の衆議院選挙で5%以上の得票があれば毎年2億円が入るとし、借入金以上の政党助成金が入ってくると主張。黒川氏は「このまま行くとどうしようもないですよ。党勢が伸びない限り、元本返せてないですよ」と反発した。
ガーシー前参院議員の除名をめぐり、立花氏は比例名簿4位だった斉藤健一郎氏を当選させたいとし、同3位の黒川氏に月130万円の活動金を渡すと約束し、辞退させた。5年間で約7800万円に上るとし、立花氏は「ボランティアの人が、1日千件2千件も無給で被害者電話を受けてくれている。無料でやってもらうという時に、黒川くんに月130万円払うってのは許されるものではない。以後の言動を聞いて、払いたくなくなった」と、約束を反故にした。
立花氏はさらに「君がマイナスだから切っているのよ。今回切りにいった。邪魔だから切っている。取り付け騒ぎは起こしにいったんです。黒川くんを辞めさせるために、わざと絵をかいてはめた?そうです」と、党への取り付け騒ぎは黒川氏を辞めさせるためのシナリオだったと衝撃告白した。
黒川氏は「たった私を切るために取り付け騒ぎを起こして。収拾つかなかったらどうするんですか!」と非難。立花氏は「2人一緒に切りに行ったけども、その後調べたら大津さんは悪くなくて、君ひとりが悪いことに気づいた。大津さんは被害者ですよと言っている」とし、大津氏に関しては代表権を返上した上で、党首にとどまることを希望した。
黒川氏は「このような状況であれば、この党には解散して欲しい。このような人に政治をやらせるべきではないと思います」と語気を強め非難。立花氏は「もう来んといてな。バイバイ!2度と来るな」と返すと、黒川氏は「このクソカルト!」と2度吐き捨て退出。両者は修復不可能な関係に陥ってしまった。