NHK党の定例会見が16日、国会内で行われ、立花孝志党首(55)と同党政調会長の浜田聡参院議員(45)らが出席。国会に登院しないガーシー参院議員(51)が、参院から処分される可能性について言及した。
ドバイに滞在中のガーシー氏をめぐって、自民党の石井準一参院議院運営委員長が国会に一度も登院しない理由を文書で説明を求めた。ガーシー氏は、帰国すれば不当逮捕などがあるとし、公約通り海外での議員活動を続ける旨の回答書を提出している。
浜田氏は「登院しないということについて、国会法で決められてはいるんでしょうけれど、キーポイントになるのが『正当な理由』というところだと思います」と説明。「正当な理由として認めるというのであればそのまま海外に居続けられる。そこが引っかかるというのであれば今後、懲罰委員会の可能性があるのかもしれません」とした。
懲罰委員会が開かれた場合、浜田氏は「強制的に議員辞職についても、一応手続き上はあります。が、懲罰委員会からさらに議員辞職に進むのか…というのは不透明ですし、可能性とは今のところは低いんじゃないか。懲罰委員会の可能性はそれなりにあるけど、その先の議員辞職については可能性としては低いんじゃないかと見ております」と予測した。
立花氏は「要は懲罰委員会で訓告とか登院停止が出るかもしれないけれど、いきなり除名っていうのはないんじゃないか」と予想。会見出席者から「(ガーシー氏に)登院停止は意味ないのでは?」と質問が飛ぶと、立花氏は「意味ないことをするから。懲罰はそういう意味ではびっくりするくらい意味のない時がある」と述べた。
浜田氏は「懲罰委員長は鈴木宗男氏です。国会が始まる時に懲罰委員長の名前を議場で読み上げる時がありましたけど、議場が沸きました」と、参院の懲罰委員長が鈴木宗男氏(日本維新の会)であるとした。
立花氏は「自民党としてガーシーを処分しようという動きは全くないと聞いています。国民の多くがリコールでもするのなら別ですけど、選挙で選ばれた人間を選挙で選ばれた人間が除名するなんてことは、ルール上はあってもやっちゃいかんということは自民党の先生はご存じ。6年待てばいいわけじゃないですか。次の選挙で落とせばいいわけでしょう」と主張した。
さらに「それを自民党が気に入らないと言い出したら、じゃあ生稲晃子さんは仕事しているんですか。結局、ガーシーがいることで生稲晃子さんへの批判が減っている。(国会へ)出てたらいいのか。そういう意味では自民党は大人の政党。犯罪や、議場で暴れたわけではない。ただ来ていないだけ」と繰り返した。