１日に７９歳で死去した元プロレスラー、元参議院議員のアントニオ猪木さん（本名猪木寛至）による〝最後の仕事〟が、公式ユーチューブチャンネル「アントニオ猪木『最後の闘魂』」で公開された。
動画は９月２１日に撮影されたもので、猪木さんは自室でベッドに横たわりインタビューに応じた。自力で体を起こせず、衰弱した様子ながらも、ユーチューブ活動の再開について「別にやりたくないよ。やりたくないけどみんなが『やればいいじゃん』って。欲も何もまったくないんだから。金銭欲なのか女なのか、生きていること自体がなんなのか、みたいな」と穏やかな表情で語った。
猪木さんはベッドで過ごした日々を「やることはあるようでない、ないようでいろいろ苦しむ。まあそんなことだね」と回想。撮影について「大体見せたくないでしょ、こんなザマを。普通は見せたくない」としながらも、視聴者から「勇気をもらった」などと反響を受けていることを受け「見て欲しいと言うと抵抗はある。世間が期待しているのであれば、それには素直に一生懸命応えられるように頑張る」と真意を明かした。
自身の夢も語っている。「もっともっと世界の環境問題。世界のゴミを消していく。これだけ汚してしまった地球を、自分たちの手でもう一回キレイにするように。世界に向けて猪木しかできないことを『どうだー』と声を出せる日が、もうすぐそこに来ています」と語った。「もう俺も８０だから楽をしてください…という人は、誰もいないな」と、周囲の期待の戸惑いながらも、意欲的に今後を見据えていた。
同チャンネルは動画の最後に「次回 猪木がまさかの行動に出る」とテロップを打ち、〝最後の仕事〟の続編を予告した。
