自民・今井絵理子氏、大苦戦も「裸の今井絵理子を応援していただけた」「これからは政治家としてスタート」

松田 和城 松田 和城
今井絵理子氏
今井絵理子氏

 第26回参院選が10日、投開票され、全国比例で立候補した元アイドルグループ・SPEEDのメンバーで、自民党現職の今井絵理子氏(38)が11日早朝、当選確実になった。

 午前4時50分頃、松葉づえをつきながら所属事務所に姿を見せた今井氏は、開票から当確まで8時間以上を要した長丁場にも関わらず、待ち続けていた支援者に笑顔を見せた。そして開口一番「遅くなって本当にすいませんでした」と謝罪し、「なかなかSPEEDだけにSPEED感のない当選結果でしたが」と苦笑いで〝自虐報告〟。開票直後に当選確実となった6年前の初出馬での〝SPEED当選〟の再現とはならず、大苦戦の再選となった。

 報告会では、8日に銃撃され死亡した安倍晋三元首相に向けて、20秒間の黙とうをささげた。2019年に第4次安倍内閣第2次改造内閣で内閣府大臣政務官を任命された今井氏。「これまでの安倍元総理のご尽力に感謝をし、そして哀悼の意を表したいと思います」と話した。事件を考慮し、万歳三唱は行われなかった。

 車いす、松葉づえと共に18日間の選挙戦を戦い抜いた。今井氏は5月4日の鹿児島県徳之島の闘牛祭りで牛から落ち、骨盤骨折の重傷を負った。「けがをしたとき、もうこれはダメかなと。立候補するのがいいかどうかも迷いました」と当時を回顧。「諦めない、そういった生き方を選択したい」と出馬を決意した。6月22日の出陣式では、車いすで登場しながらもプロレスラーの長男・今井礼夢(17)の助けを受けながら、選挙カーのはしごをよじ登り、車上に上がる「ど根性」を見せた。

 圧倒的な知名度を生かし、最終的には31万9359票を獲得した1期目とは違う厳しさを感じたという今井氏。その一方で「裸の今井絵理子をきっとみなさん応援していただけた」と手応えも口に。「これからは政治家・今井絵理子として、スタートいたします。しっかりと向き合いながら、これからの6年頑張っていきたいと思います」と決意を語った。

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