オートバイギャング集団の創設メンバーが死亡、83歳 「犯罪組織」という非難を擁護し続ける

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画像はイメージです(grgroup/stock.adobe.com)
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 ヘルズ・エンジェルスの創設メンバー、ソニー・バージャーさんが肝臓がんにより死去した。83歳だった。オートバイギャング集団の同グループのメンバーであり、作家、自称ならず者、米ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』では俳優と様々な顔を持っていたソニーが、6月29日に4番目の妻ゾラナさんらが付き添う中、帰らぬ人となった。

 フェイスブックにはソニーの遺言が投稿されている。

 「このメッセージを読んでいるなら、俺は逝ったってことだ。亡くなった時にはこのメッセージを投稿してくれと言ってある」

 「俺は長生きした。冒険続きの良い人生だった。素晴らしいクラブ(ヘルズ・エンジェルス)の一員という機会にも恵まれた」

 「何十年も公の存在だった俺だが、クラブの兄弟、家族、親しい友人たちとの特別な時間を最も楽しんだ」「堂々としてな。誠実であれ。自由でいるんだ。そして常に名誉を重んじろ」

 ソニーこと本名ラルフ・ヒューバート・バージャーは自伝の中で、自分が参加する前のヘルズ・エンジェルスはサンフランシスコの小さなクラブに過ぎなかったと回想している。その後カリフォルニア州のオークランドに支部を結成。世界的に有名なギャング集団となり方々から犯罪組織という非難を受けた同グループを擁護し続けた。

 ちなみに1969年にはカリフォルニア州オルタモントで開催されたザ・ローリング・ストーンズのフリーコンサートにて参加客の1人が同グループのメンバーによって殺害される事件が発生していた。

 そんなソニーの死は30日、元担当弁護士だったフリッツ・クラップが発表した。「彼は長い人生を生きました。しばらく病気でした。周りの人々は気持ちの準備を既にしていました」と明かしている。

 ドラッグディーラーの殺害、放火、飲酒運転、武器を用いた暴行、誘拐、薬物取引、ゆすりなど様々な容疑で逮捕されたソニーだが、1980年代には長年の喫煙過多が原因で咽頭がんに、声帯除去手術も受け、後に禁煙キャンペーンを開始していた。そして2012年には前立腺がんの手術を受けるも今度は肝臓がんが見つかっていた。

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