2ちゃんねる元管理人で実業家のひろゆき氏(45)が19日、無所属で今夏の参院選(22日公示、7月10日投開票)への立候補を予定している作家の乙武洋匡氏(46)の政策、キャンペーン概要を発表するキックオフイベントに参加した。質疑応答では、2ちゃんねる管理人時代の多額賠償問題について言及する一幕があった。
会見の質疑応答で取材陣から「2ちゃんねるを通じて不法行為で訴えられて数億円の賠償を抱えられているということで、それをお支払いになっていない方を国政の場で応援にお連れするのはいかがなものか」と乙武氏に、「(米国の)4chanに関して連邦議会から白人至上主義者や殺人事件の関与について、何らかの報告をしろと去年言われていたと思いますが、それはどうなりましたか」とひろゆき氏に質問があった。
前日の渋谷街頭演説に続いて応援を受けた乙武氏は「そこも含めて有権者の方に判断していただくのがいいのかと思っています。私自身もそんなに誇れる過去ばかりではない中で、それも含めて有権者の判断に委ねるしかない。ひろゆき氏にそういう事実があるなら、そういう方に応援されるのはどうかと疑問に思う方は私を避けるでしょうし、有権者に委ねたいと思います」と応じた。
賠償金を受け取っていない人から「なぜあんな男がテレビに出ているのか」という心境を聞いていると質問者が続けたのに対して、ひろゆき氏は「請求権は切れているはずなので、切れていない方で連絡を取れた方はいますか」と逆質問。「たくさんいる」などと応じた質問者に対し「裁判の話は10年で時効になるので、時効になっていない人がいるなら、誰か知りたいですね、純粋に。10年経つと裁判が無効になってしまうはずなので、請求権はないはずなんですよ」と続けたところで、報道陣から同応答の打ち切りを求める声が挙がり、司会者の判断で次の質問に移行された。