”経営の神様”松下幸之助氏の理念がボードゲームに 「自主責任経営」で人間関係改善も

今井 佳奈 今井 佳奈
メンバーと話し合いながらゲームを進める
メンバーと話し合いながらゲームを進める

 大手電機メーカー・パナソニックを創業した〝経営の神様〟松下幸之助氏の経営哲学をボードゲームにした「松下幸之助<理念経営>実践ゲーム」を、松下氏の関連書籍出版を手がけるPHP研究所とボードゲーム制作会社いないいないばぁが企画・制作した。

 日本および海外で企業が製品を製造・販売するゲームストーリーは、まるでパナソニックのよう。プレーヤーは盤上で世界各地を巡って製品を納品し「貢献値」を集めていく。プレーヤー同士が競うのではなく、全員で協力して貢献値を増やすことが特徴の一つ。合算した貢献値が目標に達するとゲームクリアとなる。3〜6人向けで、プレイ時間は約1時間半から2時間。 

 目標達成には、「自主責任経営」「使命感の共有」など松下氏が提唱した経営理念の実現がカギになる。ゲームフィールドはプレーヤー全員のコマが並ぶ「メインボード」と、各個人が管理する「個人ボード」に分かれる。前者は「企業全体」、後者は「部署」のような存在で、各部署が協力し、企業としての目標達成を目指す。

 個人ボードでは「仕入れ」「製造」「営業」「雇用」などの操作を行い、部署の能力を高めていく。プレーヤーがそれぞれの裁量で進行することは、まさに「自主責任経営」の再現で、マネジメントの体験につながるという。

 しかし、個人ボードの能力を高めるだけではゴールまで効率的にたどり着くことができない。「現実世界では、目の前の業務をこなすことに集中して、その先に『何のために働いているのか』ということを忘れがちになってしまう。それがゲームの中でも起きます」(ゲームを制作したいないいないばぁの担当者)。全員が「営業」に特化してしまうなど能力に偏りが出ないよう、チームでゴールを目指す「使命感の共有」を実践して連携する必要がある。

 PHP研究所では松下氏の経営理念を伝えるセミナーや研修を手がけており、「参加者の関係の質を変えられる教材」を考える中でボードゲーム化に挑戦したという。同研究所の担当者は「人間関係が悪い人がチームになってゲームをやると最後は盛り上がるかもしれない。特効薬になるかなと感じます」と期待した。 製品は5月下旬から6月上旬頃にクラウドファンディングサイトで先行提供される。 

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