バズ・ラーマン監督『エルヴィス』はスーパーヒーロー映画

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バズ・ラーマン監督
バズ・ラーマン監督

 バズ・ラーマン監督(59)が、自身が手掛けた伝記映画『エルヴィス』を「スーパーヒーロー映画」と表現した。オースティン・バトラーが「キング・オブ・ロック」として知られるエルヴィス・プレスリー役を演じる同新作の監督を務めたラーマンは、今は亡きエルヴィスは「元祖スーパーヒーロー」だと考えているそうだ。

 ラーマン監督は、ラスベガスで開催されたシネマコンでのワーナー・ブラザースのイベントでこう説明した。「あのリールを見ていて、ちょっとスーパーヒーロー映画のように感じる」「と言うのは、エルヴィスは元祖スーパーヒーローのようなものだと思うから。彼は泥の中で生まれ、目がくらむような瞬間があり、急上昇し、弱みを見つけ、そして愛も見つける。そして、美しく、強烈な悲劇が起こる」

 またラーマン監督は、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨングも出演する同映画は単なる伝記映画ではなく、1950年代から1970年代のアメリカの物語であるという。「50年代、60年代、70年代のアメリカを語るなら、良いことも悪いことも醜いことも含めて、文化の中心にはエルヴィス・プレスリーのような人物がいるんだ」

 「この映画は、この3つの時代について語られている。反抗者としてのエルヴィス、ハリウッドで最も稼いだ俳優としてのエルヴィス、生きた伝説としてのエルヴィス、そして、ここから10分も離れていないホテルで『パーカー大佐』ことトム・パーカーに囚われたエルヴィス」と説明。「エルヴィスはその中心にいる。僕はこのアメリカの偉大な2つのものの間の緊張感を探りたかった。この2人が僕は大好きだ」「そして、これらが新しいアメリカを定義していると思うんだ。違う要素を集めて来て新しい何かを創る。それはアートの表現であり、発想であり、創造だ」と続けた。

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