レジェンド声優・若本規夫 アナゴさんの声今でも進化「10年くらい前と全然違う」

杉田 康人 杉田 康人
初の著書「若本規夫のすべらない話」を刊行した若本規夫
初の著書「若本規夫のすべらない話」を刊行した若本規夫

 活動50周年を迎えた声優・ナレーターの若本規夫(76)が、代表作となったフジテレビ系アニメ「サザエさん」の穴子役にかける思いを語った。3月25日に、初の著書「若本規夫のすべらない話」(主婦の友社)を刊行。「10年くらい前の穴子と今は全然違う」と、76歳になった今も進化を遂げている。

 〝アナゴさん〟の声は、今でも変わり続けている。日々磨きがかかる若本節が、マスオの同僚・穴子に命を吹き込む。究極のファミリーアニメのいちキャラを、愛すべきサブキャラに昇華させたレジェンド声優。自らの声ながら、十数年前と違うと強調した。

 50歳を前に、新規の仕事が来なくなったことが声優人生の転機になった。呼吸法や大道芸の口上などを取り入れ、すべてを捨てて一から声づくりの鍛錬に励んだ。「ああいう役でもね、膨らませていかないとな。膨らみが違う。呼吸に余裕ができてるから。いくらでも回せる。相当のバックボーンがないとできない。みんな、いっぱいいっぱいだから…セリフ言うのに。高みに行くってのは大変だね」と、ひとつの役にかける思いを口にする。

 かつての波平役・永井一郎さんや、フネ役の麻生美代子さんとともにした収録現場を振り返る。「永井さんの、波平さんの本当の頑固さ。麻生さんの、あのお母さんお母さんしたね…。やっぱり深さだろうな。声のね」と、いまでは故人となった2人の声を思い起こした。先人たちのように、穴子役を10年、20年…と続けることで、さらに深みを出していく。 

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