「仮面ライダー」の完全新作映画「シン・仮面ライダー」の主演に池松壮亮(31)、ヒロインに浜辺美波(21)が務めることが9月30日、「シン・仮面ライダー対庵野秀明展」の会見で発表された。庵野秀明監督(61)が2人の起用理由を語った。
庵野監督は「池松くんは、オーディションに来てくれて内容がすごく良かったんです。仮面ライダーは、池松君がやるんだったら、違う本郷猛になってくれるんじゃないか。僕の中で藤岡弘、さんの本郷猛さんのイメージがものすごく強くて、これを踏襲しても自分では消化できないと思った。別のキャラクターとしての本郷猛を作らざるを得ない時に池松さんはイメージ的にいいなと思いました」と説明した。
続けて、浜辺の起用理由に触れ「ヒロインどうしよう?って思っていた時、会社に東宝のカレンダーが貼っているんです。その時の月が、ちょうど浜辺さんだったので『あ、この子、いいや!』と。だからカレンダーで決めました」とぶっちゃけた。経緯を初めて聞いたという浜辺は「自分が思っていないところで出会いがあるものだなと、感謝しかありません。良かった、8月で」と照れくさそうに笑った。
緑川ルリ子を演じる浜辺は、庵野監督の印象を「色んなドキュメンタリーを拝見して、どういう方なのかな、と思っていたんですけど、実際の庵野さんは想像以上に声色もとても穏やかな方で安心しました」と返答。すかさず庵野監督から「ドキュメンタリーはそういったところは全部切られちゃう」とツッコまれ、笑いを誘っていた。
松葉杖をつきながら登場した池松は、負傷の理由を「これから撮影で、アクション練習を詰めていたところ、昨日、一昨日ですかね。靱帯の部分…ちょっと僕もよく分かっていないんですけど、1週間とりあえず足をつくなってことで。なんて説明すればいいんだろう。『主人公が改造手術にちょっとだけ失敗して撮影には支障がないようだ』と書いていただければ」と冗談を交えながら明かした。
同映画は人気特撮シリーズ「仮面ライダー」の初回放送から50年の節目を記念して制作され、2023年3月に公開予定。これから始まる撮影に向けて池松が「怪我には気をつけます」とおどけると、浜辺も「私も怪我には気をつけます」と笑顔で続いた。