恋愛成就をリアルに助ける「恋文横丁」が渋谷にあった 英語を書けない人の代書屋がきっかけに

今野 良彦 今野 良彦
「109」ができる前は飲食店や雑多な店が建ち並んでいた
「109」ができる前は飲食店や雑多な店が建ち並んでいた

 さぞ多くのカップルが誕生したことでしょうが、昭和28(1953)年7月、朝鮮戦争停戦が米兵たちは帰還を開始。いっしょに渡米して幸せになった女性はほんのひと握りで、代書屋に依頼した恋文の効果も一瞬の夢で終わったことでしょう。そんな「恋文横丁」を舞台に、丹羽文雄が昭和28年に書き、後に映画化された小説が「恋文」です。

 「SHIBUYA109」を訪れた際は、100メートルほど足を伸ばしてください。昭和54(1979)年当時は、当地で営業していた「美美薬局」の店主が「恋文横丁此処にありき」と書かれた木柱の記念碑を建てていました。老朽化のため、平成29(2017)年7月28日にステンレス製に生まれ変わりましたが、昭和の恋愛の息吹を感じられるスポットです。

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