話題の「鉄道アイドル」ってなに?元祖・木村裕子さんに聞いたルーツと現状

橋本 菜津美 橋本 菜津美
 鉄道アイドルの元祖とされる木村裕子さん
 鉄道アイドルの元祖とされる木村裕子さん

 橋本:そのお客様の言葉が運命的な一言だったんですね。その後、事務所所属が決まり「鉄道アイドル」として活動をスタートされるわけですが、当初の活動はどのようなものでしたか?

 木村:普通では入れないような場所へ取材に行けたり、駅弁を食べ比べたりと、仕事として鉄道の旅ができたので、とても楽しかったです。ただ、鉄道イベントなどにご来場いただいたお客様から、どれくらい鉄道のことを知ってるか試されるような質問も多く、しんどかった時期もありました…(笑)

 橋本:鉄道好きと言って思いはそれぞれですもんね…。

 木村:そうなんです。だけど、男性が多いイベントに女性のお客さんも徐々に増えて行きました。女性がいると華があるというか、やっぱり盛り上がるんです。イベント出演を繰り返す中で、男性も徐々に寄り添ってくれたという感じですね。

 橋本:今、木村さんが作った鉄道アイドルシーンが大きな盛り上がりを見せています。以前にくらべ「鉄分が少なめ(※鉄道の知識が少ない)」と公言するアイドルも増えていますが、どう思われていますか?

 木村:鉄道ファンの方が肯定から入ることが多く、活動しやすそうで羨ましいなと思っています。鉄道アイドルとして活動していた時は、これ以上ライバルが増えて欲しくないと思ったこともありましたが(笑)。今では逆にいい傾向だなと思っています。

 橋本:私自身も北神急行電鉄の応援ソングを担当したことがきっかけで「鉄道系アーティスト」として活動しています。初めは鉄道の知識が乏しく「鉄道系」と名乗るのが怖かったのですが、鉄道ファンが広い心で接し、応援してくれたことで鉄道を好きになることができました。そういう環境が出来上がっていたのは、木村さんの地道なご活動のお陰だとあらためて感じます。木村さんは今年5月に鉄道タレント活動を卒業し心理関係のお仕事へ進むということですが、鉄旅タレントとして最後にされたいことはありますか。

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