コンビニコミックにも“プレミア”はある 「あなどれない存在…」高値がつく意外な理由

山本 鋼平 山本 鋼平
古書の世界は奥深い(※写真はイメージ=Satoshi/stock.adobe.com)
古書の世界は奥深い(※写真はイメージ=Satoshi/stock.adobe.com)

 5万円で売られる単行本作品の収録などで、5000円以上の値がつくコンビニコミックの例がある。

 冒頭のツイートを行ったまんだらけ竹下典宏さんは「10年後には確実に価値がつきます。状態のいいものをストックしておくには、今集めないと難しいんです」と説明。その上で「コンビニで手にとってもらうため、タイトルやテーマや背表紙の、毒々しいまでのインパクト。読み捨て上等で描かれた漫画群は、世相や時事折々の話題をぶち込んで、下品なまでのパワーに満ちています。そのいびつさと節操なさには何とも言えない魅力があります。近年で最もワクワクするジャンルの一つですね」と熱い。

 小谷店長も「とても痛みやすく、美本での残存率は極めて少ない。流通期間は1カ月程度で入荷冊数も少ない上、各チェーン専売本があり、毎月何が出たか把握するのも意外と困難です。約20年の歴史を持ちながら、真剣に収集しているマニアも少ないのが実情ですので、これから飛躍するジャンルなのは明白です」と呼応した。

 やはり本の世界は奥が深い。

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