まぶたにできる黄色っぽい膨らみが、心筋梗塞や脳卒中のリスクの高さを示す可能性があることが、新たな研究で分かった。このできものは「眼瞼黄色腫」と呼ばれる脂肪の沈着で、高コレステロールと関連があるとされてきた。
スタンフォード大学の研究チームは今回、この症状のある人が短期・長期を問わず心筋梗塞や脳卒中などの重大なトラブルを起こしやすいことを突き止めた。
研究では、眼瞼黄色腫のある1万7925人と、脂肪の沈着はないものの老眼のある同人数を比較。1年以内に心筋梗塞を起こした割合は、眼瞼黄色腫のあるグループで約1%と、比較グループの0.35%を大きく上回った。脳卒中や、いわゆる「ミニ脳卒中」の発症率も同様に高かった。
注目すべきは、血中脂肪値が異常に高くない人でもリスクが変わらなかった点で、研究チームは眼瞼黄色腫が心血管リスクの独立した指標になりうると指摘。ただ、この関連については研究者の間でも見解が分かれているという。リスクの高さは5年後、10年後も続いたが、差は時間とともに縮まった。眼瞼黄色腫は、コレステロールなどを取り込んだ免疫細胞が蓄積してできる。
研究チームは、こうしたできものがある人は心血管の健康状態を調べる価値があると助言する。喫煙、肥満、高コレステロール、高血圧も確立されたリスク要因として知られており、眼瞼黄色腫との関連の解明には、さらなる研究が必要だとしている。