バイオリカバリー事業を展開するブルークリーン株式会社はこのほど、55歳以上の男女1000人を対象に「孤独死」に関する不安や理由、対策状況について調査を実施、結果を公表した。
孤独死に不安を感じるか尋ねたところ、約4人に1人となる264人(26.4%)が「不安を感じる」と回答。年齢別・暮らし方別で見ると、55歳以上60歳未満では約4割が不安を感じていたが、80歳以上は18.39%で、年齢が上がるにつれて孤独死への不安が低下する傾向が見られた。
暮らし方別では差が大きく、一人暮らしでは半数以上(52.29%)が孤独死に不安を感じていることが明らかに。孤独死への不安は年齢だけでなく、日常的に誰かと顔を合わせる環境があるかどうかによって大きく左右されている可能性がある。
不安に感じている項目では、「誰にも見つけてもらえないのではないか」が69%で最も多く、「発見が遅れて部屋が汚れたり臭いが出たりするのではないか(58%)」「家族に迷惑がかかってしまうのではないか(50.5%)」と続いた。自分の死そのものよりも、発見の遅れや周囲への影響を心配する声が多い。
こうした不安を感じる背景や理由では、「家族や親戚がおり、連絡も取っているが住んでいるところが遠いから」が32%で最も多く、「家族や親戚はいるが、相手も高齢・病気などで支援を期待できないから(26%)」が続いた。身寄りがない人だけの問題ではなく、物理的な距離や家族側の事情によって、万が一のときにすぐ頼れないことが不安につながっていると考えられる。
自分の孤独死について考えるようになったきっかけでは、最も多かったのは「テレビや雑誌、新聞のニュースなど」で69%。報道を通じて事例を知り、「自分にも起こりうることかもしれない」と感じたことが、不安を意識するきっかけになっている人が多い。「自分の周りで孤独死をした人がいる」は12%で、割合として大きくないものの、身近な人の孤独死がきっかけとなり、自分の将来を考えるようになった人も一定数いることがわかる。
対策について尋ねたところ、実際に対策をしている人は17人(8.5%)だった。不安を抱えていても、1割未満の人しか具体的な対策を取れていない。対策をしていない理由として最も多かったのは、「何をすればいいのかわからない」で、「一人では何もできない(何かをする気力・元気がない)」が続いた。知識や気力、支援不足などを理由に、行動に移せていない人が多い。
対策をしていると回答した17人に、具体的な対策内容を聞いたところ、最も多かったのは、「できるだけ家族・親戚と連絡を取るようにしている」だった。「友人・知人・近所の人と連絡を取るようにしている」という回答も多く、定期的に誰かとつながることが対策の中心になっている。健康面からリスクを下げようとする人も見られたが、自治体や民間企業の提供する見守りサービスを利用している人は0人だった。サービス自体の認知度や利用方法のわかりにくさが、利用の広がりを妨げている可能性がある。
孤独死の問題は個人だけで解決できるものではなく、今後は本人の意識に加えて、家族・地域・行政・民間サービスを含めた見守りや支援の仕組みづくり、そしてその認知拡大がより重要になると考えられる。
◆出典:ブルークリーン株式会社(https://b-clean.jp/owned/lonely-death-anxiety-investigation/)