葬儀は故人を見送る大切な場。近年、「形式よりも気持ちが大切」という考え方も広がる中、インターネットリサーチの株式会社NEXERはこのほど、自由に家族葬と共同で、事前調査で「葬儀に参列したことがある」と回答した全国の男女500人を対象に「葬儀のマナー」についてのアンケートを実施、結果を公表した。
葬儀に参列する際、マナーや作法についてどのくらい不安を感じるかを尋ねたところ、「とても(26.8%)」と「やや(48.6%)」を合わせると、4人に3人以上がマナーに不安を感じていることが分かった。
具体的に不安を感じる事柄では、「焼香の作法」が73.7%で圧倒的1位、次いで「挨拶・弔いの言葉」が61%だった。また、「香典」や「服装」といった実務的な準備についても不安を感じる声が多く、葬儀の一連の流れすべてに、参列者が緊張感を抱いていることが分かる。
葬儀の場で「これはマナー違反ではないか」と感じる場面を目撃したことはあるかを尋ねたところ、「ある」は16%にとどまったが、「派手なアクセサリーをつけている人を見かけた(20代女性)」「火葬場で骨を拾うときに写真撮影していた。ありえなさすぎてどうかしているのかと思った(40代女性)」「故人の顔にかけられている布を、遺族ではなく勝手に取って拝んでいるのを見たとき。遺族に了解を得ずにはやってはいけない行為だと思った(50代男性)」「ピンヒールを履いている方を見た(50代女性)」など、さまざまな内容が寄せられた。
「葬儀のマナー」について、自分の考えにもっとも近いものを選ぶ項目では、「基本的なことを押さえていれば良く、故人をしのぶ気持ちが大切である」という考えが55.2%と過半数を占めた。「厳格に守るべき」は12.6%に留まり、現代の参列者の多くは、形式よりも心の在り方を重視している。また、「時代や状況に合わせて変化していくべき」という意見も16.8%あり、儀式は時代の流れとともに柔軟であるべきだと考える人は少なくない。
◆自由に家族葬(https://jiyuni-kazokusou.jp/)