出産にはさまざまな形があるが、帝王切開を「楽な出産」と捉える人もいるようだ。Instagramに投稿された凪ぱるこさんの漫画『帝王切開の思い出』では、手術室で働く看護師の視点から、帝王切開の大変さや命が生まれる現場の様子が描かれている。
作中では、帝王切開について「おなかを痛めて産んでいない」といった一部の人の心ない言葉に触れている。しかし実際には、おなかを切開する大きな手術であり、術後も痛みや体への負担が伴うのだ。
また、作者が緊急帝王切開に立ち会った際には、母子の命を守るため医師や看護師が懸命に対応している。この手術から約1年後、作者は市の広報誌で当時生まれた赤ちゃんが元気に育っていることを知り、「オペナースになって良かった」と心から感じた。
読者からは「母子共に無事に産まれること自体がありがたいことだなぁと改めて思います」といった声があがっている。そんな同作について、作者の凪ぱるこさんに話を聞いた。
ー同作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
当時SNSを見ていたら、帝王切開でご出産された方が夫や義母などから「帝王切開は楽」などといった心無い言葉を言われた投稿を見かけました。これに驚き、帝王切開は決して楽ではないということを多くの人にお伝えしたいと思ったのが、漫画を描いたきっかけでした。
ー帝王切開に立ち会うなかで、出産に対する考え方が変わった経験はありますか?
帝王切開について学生の時に習って知識はあったものの、その際の傷や出血量、お母さんや赤ちゃんの様子などを目の当たりにして、その大変さを改めて知りました。また、緊急度の高い帝王切開を数多く経験したことで、母子ともに健康で産まれることは当たり前ではなくとても尊いことなのだと感じました。
ー帝王切開について、世の中の人にもっと知ってほしいことはありますか?
約5人に1人は帝王切開のこの時代に、いまだに帝王切開について否定的な価値観を持たれている方も多いようです。無痛分娩もそうですが、お腹を痛めて産まないと母性が芽生えないなんてことは全くありません。どんな出産であれ産後の体のダメージは大きいので、周りの方は最大限労わってあげてほしいですし、お母さん自身も無理をしないでいただけたらと思います。
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