高速バスで東京から神戸まで行く予定だったAさんは、直前に予定が変わり、大阪駅で降りたいと思うようになった。そこで気になったのが、「予約した降車地と違う場所で降りてもいいのか」ということ。
運賃が変わらないなら問題ないのか、それとも乗車前にバス会社や運転手へ確認したほうがいいのか分からない。勝手に降車地を変えてトラブルにならないかも心配だ。
Aさんのように、高速バスの降車地を変更したい場合、どのように対応するのが正しいのだろうか。高速バスマーケティング研究所代表の成定竜一さんに話を聞いた。
運賃が同じでも事前に確認を
ー高速バスで、予約時とは違う停留所で降りたい場合、変更はできるのでしょうか?
まず、高速バスには非予約制の路線もあります。短距離路線に多く、通常の路線バスと同じように降車ボタンを押して降りるため、今回は長距離・予約制の高速バスを前提にお話しします。
予約制のバスに関しては、公式サイトから予約した場合は直前までウェブ上で変更できることが多く、窓口や電話から手続きすることも可能です。当日に運転手へ降りる場所が変わったと伝えても対応してもらえます。
ー予約時とは違う停留所で降りたい場合、乗客はいつ、誰に伝えるのが適切でしょうか?
事前に分かっている場合は、ウェブ上、または窓口で変更手続きをしてください。運賃の変更にも対応できます。
一方で、乗車する直前や休憩中に降車地を変更したくなった場合は、運転手に直接伝えるしかありません。なお、ほとんどのバスには、降車ボタンが付いています。各停留所に停車する際に案内の放送が入るため、降りたい停留所でボタンを押して知らせることも可能です。
ただし、乗車直前や乗車中の降車地変更は、運賃が安くなる場合でも、原則として返金はありません。降車地の変更が事前に分かっている場合は、先に変更手続きをしておくことをおすすめします。
ー運賃が変わらない場合でも、運転手やバス会社への連絡は必要ですか?
連絡しておいたほうが無難です。高速バスも乗車・降車の停留所が決まっていますが、状況によっては停留所を通過したり、途中で運行を打ち切ったりすることがあります。
また、乗客が多い場合には降車地に応じて複数の車両に分けることもありますが、事前に伝えておけば、車両や座席を変更することが可能です。運賃が変わらなくても、乗車時などに運転手へ伝えておくことをおすすめします。
ーあらかじめ降車する乗客がいないことが明らかな場合、停留所を通過することがあるのでしょうか?
停留所を通過することや、異なるルートを走ることはあります。ただしその場合も、あらかじめ国に認められたルートを走るなど、法令で定められたいろいろな条件があります。
よほどのことがない限り停留所に近づくと案内放送が入りますが、状況によっては全く異なるルートを走ることもあると覚えておきましょう。
◆成定竜一(なりさだ・りゅういち) 高速バスマーケティング研究所代表
高速バス愛好家が高じて高速バス専門のコンサルに。国交省の委員などを歴任。著書に「高速バスのビジネス」「トコトンやさしいバスの本」などがある。1972年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業。
▽高速バスマーケティング研究所株式会社公式サイト
https://buskenkyujo.co.jp/