シンガー・ソングライターのナイル・ホーランが、22日に行われた自身のコンサートで、バンド仲間だった亡きリアム・ペインさんの声を収めた音源を流し、リアムさんをしのんだ。リアムは2024年10月、滞在先のアルゼンチンでホテルのバルコニーから転落して亡くなった。その数日前にはナイルと顔を合わせていた。
ワン・ダイレクションのメンバーだったリアムさんの死は今もなお、元メンバーたちに大きな影響を与えている。そのことを改めて示したのが、英バーミンガムで幕を開けたナイルの「ディナー・パーティー・ライブ・オン・ツアー」の初日公演だった。
音源が流されたのは、ナイルがリアムさんを思って書いた楽曲「エンド・オブ・アン・エラ」を歌い終えた後のこと。会場にはインタビューで語るリアムさんの声が響いた。「何かが起こるかもしれないとは思ってたけど、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった」「自分がどこから来て、人生でどこまでたどり着けたのか、いつも自分に言い聞かせるようにしてるんだ。本当にすごいことだよね」
音源が流れる間、ステージの照明は落とされ、腰に手を当てて立ち、神妙な面持ちで客席を見つめるナイルの姿が浮かび上がった。静かに思いを巡らせているかのようだった。