視力を失った15歳の馬マイロが、独自の「点字」のような感覚を習得し、最高峰レベルの馬場馬術競技で活躍を見せている。
2023年に目の感染症で視力を失い競技からの引退を余儀なくされたマイロだが、驚異的なカムバックを果たし、2025年に競技復帰すると、ロイヤル・ウィンザー・ショーで8度目の優勝を飾った。その後も勝利を重ねており、触覚、聴覚、そして騎乗者からのシグナルを頼りに滑らかな演技を披露している。
英ウスターシャー州キダーミンスターで乗馬学校を営むオーナーのメーガン・シェア氏は、マイロがひづめの裏で感じる地面の感覚を利用して周囲の状況を把握していると説明する。「マイロは私からの指示を解釈するだけでなく、自分のひづめが地面にかける圧力を使って空間認識を行っています」「足の裏の触覚と聴覚を使って地面を探っているのです。まるで点字のテクニックかのように」「また、視力を失った結果として聴覚が研ぎ澄まされ、より警戒心が強くなり、反応も早くなっています」
視覚を失ったにもかかわらず、マイロは健常馬と変わらず競い合い、衰えを見せていないとして、シェア氏は「本当に誇りに思います。このレベルで競っている盲目の馬は世界中に他にいないはずです」と語り、マイロを「ただただ素晴らしい」と称賛している。
視力の喪失が必ずしも競技生活の終わりを意味しないことを証明したマイロは現在、ホース・オブ・ザ・イヤー・ショーやロンドン・インターナショナル・ホース・ショーといった主要大会に向けた調整を進めている。