自転車や徒歩での移動中、たまたま同じ方向に進む見知らぬ人と速度がぴったり合ってしまい、なんとなく気まずい思いをした経験はないだろうか。そんな日常の些細な「あるある」を壮大に描いた作品『図らずも集団演技』(作:べじべじなっぱさん)に、多くの読者がクスリとさせられている。
それは、作者が自転車に乗って仕事へ向かっている通勤路での出来事だ。角から現れた男性と、図らずとも同じ速度になってしまう。追い抜くにはかなりの加速が必要なため、やむなく並走を選んだ。
そんな2人がしばらく並走していると、前方から別の自転車が迫ってくる。すると、前を走る男性は右へ、作者は左へと、流れるような動作で前方の自転車を回避。その瞬間の完璧なコンビネーションに、作者はまるで集団演技を成功させたかのような深い感動に包まれたのだった。
そしてまた別の日の通勤中にも、同様の「事件」は起こる。先を急いでいた作者は、前方を進む見知らぬ女性とまたしても同じ速度で走ることに。まるで一緒にサイクリングを楽しんでいるかのような距離感に気まずさを覚えるが、不運にも曲がる角まで全く同じ。
カーブを息ぴったりで曲がったことで「心が通じた」気持ちになった作者だったが、次の角で女性が無情にも別方向へ曲がってしまう。女性がいなくなったことで、心にぽっかりと穴が空いたような寂しさを覚える作者だったが、今度はランニング中の人物に遭遇。
再び速度が一致したことで、脳内に「マラソン選手とそれを並走して見守る監督」という新しい物語が幕を開けるのであった。
同作について、作者のべじべじなっぱさんに詳しく話を聞いた。
ー知らない人と並走する時間は、普通なら気まずい瞬間ですが「一緒に行こうじゃないか」という仲間意識に変わった決定的な境界線は、どこにありましたか?
同じ方向に曲がったりした時です!そうなるともう最後まで一緒に走り抜こうという気持ちになります。
ー並走していた相手が急にいなくなってしまった時の気持ちを知りたいです。
せっかくここまで一緒に来たのに…残念だ…気をつけて行くんだよ…と、母鳥の気持ちです。(勝手に)
ー通勤時間とのことなので、今回描かれた方とはその後、何度か会う機会はありましたか?
おぢとはその後会っていません。いつかまた会えるその日まで、自転車を漕ぎ続けようと思います!!
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