俳優の川崎麻世(62)が16日放送予定のABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(日曜、後0・55)の1時間スペシャルに、再婚相手で料理研究家の花音さん(かのん=41)と出演する。放送を前にこのほど、番組内容の続報が公開された。
連日ワイドショーをにぎわせ、離婚裁判を経験し、人生のどん底を味わった麻世。元妻との裁判が始まって5年後の2023年10月に離婚が成立し、その1年後に花音さんとの結婚を発表した。麻世は「出会いに本当に感謝しているし、何よりも大切な生きがいになっている」と話す。
2人の出会いは13年前。共通の知人が花音さんを麻世の出演する舞台に誘ったことだった。大ファンのGACKTが主演だったため見に行くことにしたが、正直なところ麻世のことは「よく知らない」存在だったという。しかし、そこで麻世の演技に惹かれ、その後も何度か見に行くうちに、グループでの食事会をともにする仲になった。
とはいえ、麻世に対して抱いていたのはやはり女グセの悪いお騒がせなイメージ。しかし、何度目かの食事会の日、目の前で倒れた老人のもとへ誰よりも早く駆けつけ介抱する麻世の姿を目撃した。「とっさに出るのは本性。本当はいい人なんだ」と花音さんは感じ、麻世に興味を抱くようになる。
そこで、花音さんから2人での食事に誘うも、麻世はまさかの拒否。花音さんも意地になり何度も誘うが、返事はいつも同じだった。この時、麻世は完全に女性不信状態。女性から相談があると持ちかけられ「なんとかしてあげたい」と一緒に食事へ行くと、カメラが待ち構えているというハニートラップが何度も続いていたという。2人きりでの食事を避けた月日は6年にも及んだ。
そんな中、麻世の離婚裁判が始まった。裁判資料は辞書のように分厚く、読み込むのも一苦労。芝居の台本も覚えなければならず両立に困り果てていると、花音さんが手伝いを申し出てくれた。資料を読んで付箋を貼り「ここだけは見ておいてください」とサポート。ようやく「ハニートラップじゃない」と信じた麻世は、花音さんに裁判の証拠品となる通帳などもすべて見せ、花音さんも一言一句書かれた裁判資料から、麻世の人柄の良さを知ることになる。
こうして信頼関係が結ばれた2人だったが、結婚にトラウマを持つ麻世は離婚が成立しても再婚したいとは思えなかった。しかし、ある朝、麻世の自宅を訪ねた花音さんが麻世の代わりに料理をつくってあげると、味噌汁を飲んで麻世は涙。今まで憧れだった朝の風景に感動したという。一方の花音さんも初めての経験に戸惑うも「自分にとって普通のことをこれだけ切望していた人がいるなら、私にでも幸せにできるんじゃないか」という気持ちが芽生えたという。
こうして交際が始まった2人だが、花音さんの母親が「絶対に遊ばれている」と猛反対。麻世はめげずに「コストコに行ってみたい」という義母と叔母のリクエストに応えたり、窓拭きやペンキ塗りを手伝ったりと、なんでも屋のように尽くし続ける。末期ガンだった叔母の病院への送り迎えも仕事がない日はこなし、ようやく誠実さに気づいてもらえたという。
収録ではそんな気持ちの変化も含め、花音さんの母親から2人への手紙をMC・藤井隆が代読。涙ぐむ花音さんの肩を抱き、麻世も感謝の気持ちを語る。