21日放送予定のABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(日曜、後0・55)は、KBC九州朝日放送の長岡大雅アナウンサーと元テレビ宮崎の武田華奈アナウンサー夫婦が登場。福岡と宮崎を代表する人気アナ同士のテレビ局の垣根を越えた結婚劇にはどのようなドラマがあったのか。放送を前にこのほど、番組内容の続報が公開された。
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局も地域も違った2人だが、もともと九州のアナウンサー同士ということでSNSではつながっていた。運命が動いたのは、福岡で行われたナオト・インティライミのライブだった。2000人規模の会場だったが、ライブ前のロビーで偶然出会った2人。武田アナは九州では有名な美人アナで、長岡アナにとっては“推し”のような存在だった。
しかし、いざ“推し”に対面してしまうと、ライブ中も「なんで連絡先を聞かなかったんだ!」と後悔が頭をめぐる。後輩アナへのDMは“ご法度”だったが、お手洗いのタイミングで「どのへんの席にいる?」と送信。ライブ後に気づいた武田アナから返信があったときは、ガッツポーズでLINEの連絡先を聞いた。一方の武田アナは「尊敬するアナウンサーの先輩と情報交換できれば」と深く考えずに教えたのだとか。
たまに連絡を取る関係になって数カ月後、大きな転機が訪れる。ある日の深夜、宮崎で震度5強の地震が起こった。アナウンサーは災害時、緊急出勤になることが多い。そこで、長岡アナは武田アナに「気を強く持って頑張ってね」とLINEを入れた。当時、武田アナはプレッシャーのかかる緊急事態の対応に加え、2日後に宮崎市長選と延岡市長選の特番MCを控えていた。
慌ただしい数日間を終え、真夜中に帰ってきた武田アナは長岡アナからのLINEに励まされ、当時のモヤモヤした気持ちを送る。すると深夜にもかかわらず、誠実な共感と一番かけてほしい言葉が返ってきて嬉しくなったという。それからは「直接話したい」と、仕事が終わってから毎晩4~5時間もLINE通話をするように。睡眠をとるより話しているほうが元気になれたという。
2カ月後、長岡アナが仕事終わりに宮崎へ来てくれることになった。武田アナが駅へ車で迎えに行くと、遠くから大きな花束を持ってゆっくり歩く長岡アナの姿が。見事に告白を決めて交際がスタート。1年後には本人たちいわく「地獄絵図」になったというプロポーズもありつつ晴れて結ばれ、2023年4月に結婚を発表した。
長岡アナは現在、KBC九州朝日放送のアナウンス部副部長を務め、ニュース、バラエティー、スポーツなどを担当。一方の武田アナは今年3月、福岡で一緒に暮らすために13年間務めたテレビ宮崎を退職。現在はフリーアナとしてテレビリポーターやイベント司会の仕事をしている。
新婚生活中、長岡アナはことあるごとに手紙を書くといい、収録日も用意していたが、この日は武田アナから逆サプライズ。「せっかくの機会に思いを伝えます」と心を込めて書かれた手紙に、長岡アナの目に涙が浮かぶ。