国民民主党の榛葉賀津也幹事長(58)が7日、国会内での定例会見で、この日衆院予算委員会の答弁準備のため、高市早苗首相(64)が午前3時過ぎに始動したことについて「総理が朝3時にレク(レクチャー)始めて…総理が3時からなら事務方は1時半、2時からもう待機してるよ。これ体力持たないで」と述べ、国会改革の必要性を強調した。
榛葉氏は「報道するメディアの皆さんもでしょう?各国の首脳は朝いちばん、何やるかというと、安全保障や危機管理のブリーフィング(報告、事情説明)なんだよね。『今、国際情勢どうなっているか?安全保障環境どうなっているのか』。他方、わが国は答弁レク。これが日本の国会の現実だけど、こういったものを変えられるものは変えていかないと、いい仕事できないよね」と問題点を指摘した。
さらに「総理だって生身の人間だし。総理も大変だけど、それを支えているスタッフ、官僚のみなさんは総理同様、それ以上にものすごい神経を使っていらっしゃると思いますよ。こういうことを国会改革やっていかないと、いい人材がこの界隈に集まらないね」と危惧した。
「さすがに朝3時からしんどいと思うよ。オレ、夢の中だったもの。あの時間に総理が頑張っていらっしゃると思うと、申し訳ないね」。午前3時に公邸入りし、答弁準備のため約3時間の勉強会を開いた後、経済安全保障推進会議、閣議、衆院予算委の質疑に臨んだと報じられた高市首相の異例の行動に触れた。
榛葉氏は「何かしらの国会改革や…しかも、きょう午前中与党(の質問)でしょう。野党の立憲民主党さんの質問に備えられたんだろうと思いますけども。質問通告のあり方含めて、考える必要があるね。もう誰かをやっつけるような国会、やめないとダメだと思いますよ。やっつけられたくないからね、みんな」と訴えていた。