超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)ではこのほど、人気野球ゲーム『パワフルプロ野球2024-2025』を用いた入居テナント対抗eスポーツ大会「-パワフルプロ野球-第2回ハルカスカップ」を開催。全20チーム(計117人)が参加し、5チーム×4リーグによる総当たり戦が8月26日、9月2日の2日間にわけて行われた。
仕事を終え、さぁ帰ろうか―。そんなムードが街中に漂う午後6時過ぎ、同ビルでは仕事終わりの会社員たちが「パワプロ」で熱き戦いを繰り広げていた。同じビルにオフィスを構えながら、これまで交流の機会がほとんどなかった各企業がeスポーツで対決。会場内は子どもに戻ったようなビジネスマンの歓声で満ちた。
昨年に続いて、2度目の開催。入居テナント同士の交流を深める目的で企画され、参加者から「入居テナント同士の交流が深まった」「社内の団結力が強まった」といった評価があがり、2年連続の開催が決定した。前回はトーナメント形式で実施したが、より交流の機会を増やす目的で、総当たりのリーグ戦形式に変更した。
優勝は西日本電信電話「NTT-フレッツヒカリーズ」。昨年に引き続き連覇を果たした。メンバーを集め、試合では監督を務めた島田さんは「去年よりめちゃくちゃ嬉しいです」と大喜び。「2連覇をした者しか3連覇は果たせませんので、当然目指します」と早くも燃えていた。
同ビルを運営し大会を企画した「近鉄不動産」ハルカス事業部・池口太三郎部長は「リーグ戦に変更してどうなるかなと思っていましたが、盛り上がった」と手応えを実感。今年は試合後に「交流会」と題して、チームの垣根を越えて親睦を深める時間を設けたことも「ビルとしてやる意義があった」と語った。今後は「あべの・天王寺エリア全体に広げていきたい」と、交流の場を広げていく展望を明かした。