英BBCは、予定されていたオジー・オズボーンの追悼ドキュメンタリー『オジー・オズボーン: カミング・ホーム』の放送を、放送数時間前に急遽取りやめた。番組は、7月に76歳で亡くなったヘヴィメタル界の伝説オジーの晩年を描くもので、妻シャロンとの約20年ぶりの英国帰還を中心に構成されていた。
当初は『ホーム・トゥ・ルースト』という10話構成のシリーズとして企画されていたが、オジーの死後、制作陣は一回限りの特別番組へと変更。しかし、放送直前になって番組表から削除され、別の番組が放送された。
英ザ・サン紙によると、BBCは公式な理由を示さなかったものの、家族が番組の内容やトーンに懸念を示していたことが背景にあるという。特に、同時期にParamount+でもオジーに関する作品が進行中であったことから、BBC側が放送を急ぎすぎたのではないかとの声も上がっている。
番組には、オジーがパーキンソン病と闘いながら最後のステージに向けて準備する様子や、シャロンとの最後のインタビューが含まれていた。オジーは死の17日前、故郷バーミンガムでのフェアウェル公演に出演し、長年のファンに別れを告げていた。