不動産の買取再販業の株式会社AlbaLinkはこのほど、全国の男女500人を対象に「QOL(生活の質)が下がる家の特徴に関する意識調査」を実施、結果を公表した。
「QOLが下がる家の特徴」で最も多かったのは「日当たりが悪い(21.2%)」だった。「暗いため電気をつける時間が長くなり、冬が寒いため暖房をつける時間が長くなり、光熱費が上がる。気分が晴れず、心なしか体調を崩しやすい気もします(30代男性)」「北側にしか窓がついていないワンルームマンション。夏の涼しさは何物にも変えがたいくらいだったのですが、とにかく日が当たらないため、洗濯をしても室内にしか干せません。部屋の中もなんとなく薄暗く、冬になると寒くてたまりませんでした(50代以上女性)」など、心身に影響があり、経済的にも負担がかかるという意見が集まった。
次いで「断熱性能が低い(12.8%)」「壁が薄い(12.6%)」「古い(8.4%)」「湿気がこもりやすい(8.0%)」の順。建物そのものの「構造や向き」「住宅としての性能」などが上位に入ったことから、QOL低下の主な原因は建物自体にあるといえる。
QOLが下がる家を選んだ理由では「予算の都合(50.2%)」が最多で半数以上。「立地が良かった(39.6%)」が続き、2つの理由で約9割を占めた。
QOLが下がることによる影響で最も多かったのは「ストレスが溜まった(26.0%)」で、「体調不良になった(19.8%)」「寝不足になった(19.6%)」と続いた。「とにかく虫が本当にストレスで、毎日ビクビクしながら生きてた(20代女性)」「車が通るときに振動するので、やはり生活をしていて落ち着かず、ストレスを感じた(40代男性)」「ぜんそく気味になり、今でもカビやホコリでせきが止まらなくなる(30代男性)」など、QOLが下がると精神面にも身体面にも影響が出て、不調につながると言える。
今後、同様の物件に住みたいかどうかについては、「絶対に住みたくない」が75.8%にのぼった。ただ「条件によっては住んでもよい(22.0%)」という人も20%を超え、すべての条件を満たす物件は見つけにくいので、ある程度は妥協することを前提に考えている人もいるようだ。