東京・赤坂の個室サウナ店「SAUNATIGER(サウナタイガー)」で15日、火災が発生し、利用客の30代男女2人が死亡したことをめぐり、同店の運営会社は16日までに謝罪し、当面の間営業を停止することを発表した。
運営会社は同店の公式ウェブサイトに書面を掲載。「本日、2025年12月15日(月曜日)12時05分頃、当社が運営するサウナタイガー(所在:東京都港区赤坂)において火災が発生いたしました。本件に伴い救急搬送された来店中のお客さま2名につきまして、搬送先の医療機関においてお亡くなりになったことが確認されました」として、火災発生と利用客が死亡したことを認めた。
「お亡くなりになられたお客さまお二人のご冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまに対し、言葉では尽くせぬほどの深い悲しみとご心痛をおかけしておりますことを、心よりお悔やみ申し上げます。また、当社の店舗においてこのような事態が発生し、尊い命が失われる結果となりましたことを、重く受け止め、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
消防・警察等に全面的に協力し、出火原因や発生状況の確認を進めていると説明。火災の発生原因については「現時点では原因等の詳細が確定していないため、推測を含むご説明は差し控え、判明した事実につきましては、適切な時期にお知らせいたします」と言及を避けた。
同店の営業については「当面、サウナタイガーは営業を停止いたします。既にご予約をいただいていたお客様については順次返金の対応をいたします」と、無期限で休止するとした。
「当社は、まずはご遺族の皆さまへの対応を最優先に、誠意をもって取り組むとともに、関係機関と連携し、原因究明と再発防止に全力で取り組んでまいります。関係する皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、重ねて深くお詫び申し上げます」と結んだ。
同店は、東京メトロ赤坂駅から徒歩5分のサウナ店で「大人の隠れ家完全個室プライベートサウナ」をうたう。120分のビジター料金は1万9000円(税抜)からで、月額6~39万円(同)の会員プランもある。