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寒暖差、ジメジメ…冷たいものの過剰摂取、脱水症状には注意 気を付けたい飲料とは 医師が説明

谷光 利昭 谷光 利昭
画像はイメージです(Ayaka Masuda/stock.adobe.com)
画像はイメージです(Ayaka Masuda/stock.adobe.com)

 段々、暑くなってきて冷房をつけないと院内で過ごすことができない日もあります。九州では梅雨入りが宣言され、多くの人にとって好ましくない天候の時期がやってきました。気分的なものも多分にあるのでしょうが、この季節に体調を崩される方を多くみかけます。

 原因の一つは日中の寒暖差です。朝は比較的涼しく、昼は猛暑に近く、夜に再び冷えると体温調節が非常に困難になります。そのことにより、自律神経が乱れてきます。急激に暑くなることによって、冷たい食べ物、飲み物を摂取する人が増えてきます。アイスクリーム、かき氷、冷たいジュースなどです。適量の摂取は問題ありませんが、過剰摂取により消化管の運動が抑制され、胃が重たいと感じたり、吐き気を催すことがあります。

 他の症状として、消化管が急激に収縮して、胃痙攣や、下痢などの症状を来す人もいます。内臓を冷やすことは、体調不良に繋がりますので、上記のような冷たいものを過剰摂取することには気を付けてください。

 また急激な暑さによって、見える汗だけではなく目に見えない汗、不感蒸泄が増えてきます。この事により、知らない間に脱水になっていることがあります。脱水からくる症状として、めまい、ふらつき、気分不良、嘔気などがあります。こまめに、水分補給をすることが大切です。

 ここで大切なことがあります。コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェインが大量に含まれているものは、利尿効果が強いので飲みすぎに注意するということです。また、アルコール摂取なども、抗利尿ホルモンを抑制して利尿を促し脱水になるので要注意です。暑いところで大量の汗をかき、ビールを一気に飲むことは、内臓を急激に冷やし、抗利尿ホルモンを抑制するので医学的には非常によくないことなのです。

 脱水の目安としては、尿の色の観察が便利です。普段から尿の色を見て頂き、いつもと比較して濃いなと思った時は脱水の可能性があります。

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