ラッパーのエミネムの元スタッフが、エミネムの未発表曲の販売で起訴された。2007年から2021年までエミネムの下で働いていたジョセフ・ストレンジは19日、エミネムの未発表曲25曲以上を販売したことで、曲の漏洩と販売に関連した著作権侵害と州間盗品輸送の罪で起訴された。有罪判決を受けた場合、長期の懲役刑と25万ドル(約3700万円)の罰金が科される可能性がある。
ミシガン州デトロイトにあるエミネムのファーンデール音楽スタジオのスタッフは、1月16日にインターネットに漏洩したとされる曲の盗難をFBIに通報、FBIは同スタジオの元サウンドエンジニアであるストレンジにリークを突き止め、1月28日に自宅を捜索した。
エミネムの広報担当者デニス・デネヒーはバラエティへの声明で、「信頼していた従業員がエミネムの芸術的遺産と創造的完全性に与えた重大な損害は、いくら強調してもし過ぎることはありません。ましてや、何十年にもわたる作品で保護されるべき多くのクリエイターやコラボレーターが被った莫大な経済的損失は言うまでもありません」と述べている。
FBIは、未発表曲を購入した複数の人物を特定、そのうちの1人は、5万ドル(約745万円)を支払ったと報じられている。