ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・OCHA NORMA(オチャ・ノーマ)の石栗奏美(20)が21日、グループおよびハロプロを卒業し、所属事務所を退社することが公式サイトなどで発表された。石栗はパニック障害と診断され、2024年12月から活動を制限していた。体調は回復傾向にあるとしながらも、1人での外出や、電車に乗ること、人混みにいくことが困難な状況だという。医師、事務所と話し合いをした持った結果、本人の申し出により卒業が決まった。
同グループでは、適応障害のため2024年9月から活動を休止していた田代すみれ(19)が、今月11日にやはりグループとハロプロを卒業していた。
グループのリーダー・斉藤円香(22)は21日に自身のブログを更新し、石栗への思いを吐露した。ハロプロ研修生時代には、OCHA NORMAの前身となった「ハロプロ研修生ユニット」に米村姫良々(20)、窪田七海(20)とともに選ばれたが、いつデビューできるかも分からない不安な日々を一緒に過ごした仲間。「時には喧嘩して泣きながら話したり。いっぱい色んなことがありました。奏美と共に活動してきた約6年間、絶対に忘れません。叶うことならいつか4人で、『ミステイク』を歌いたかったです。」と研ユニ時代のほぼ唯一の持ち歌にも言及しながら思いをつづった。「私は大切で大好きな2人が卒業してしまい寂しくて悔しい気持ちです。もっと一緒に活動していきたかったです。」と田代にも思いをはせた。
さらに「最後に、これだけ言わせてください。」と前置き。「簡単に言葉ひとつで、これからの私たちを否定しないでくださると嬉しいです。」と“お願い”した。「自分にとっては感情のままに書いて良いと思った事でも、言葉は刃物にもなります。それがいつ・誰が見てるのか分かっていただいた上で、発信していただけると嬉しいです。」とコメントした。メンバー2人が相次いで体調不良となり、卒業コンサートなどもないまま同月にグループを抜けるという非常事態に、SNSなどでは否定的な言葉もあったとみられる。あえて惜別コメントだけでなく、注意喚起も付け加える形となった。