お笑いコンビ「キングコング」が21日、公式YouTubeチャンネルを更新。西野亮廣がX(旧ツイッター)で知らせていた、「今後の活動に関する重要なご報告」の内容を明らかにした。
キングコングは毎週日曜日にYouTubeで動画更新を行っている。ただこの日は、西野亮廣がXでこの日は特別に21日(金曜日)に最新回を公開すると公表した上で、文書を公開。「本日は、皆様に私たちの今後の活動に関する重要なご報告がございます」とスタートし、「これまで長きにわたり、多くの方々に支えられながら活動を続けてまいりましたが、私たち自身、これからの活動について真摯に向き合い、何度も協議を重ねてまいりました」「そして、その結果、一つの決断に至りました。突然のご報告となることをお許しください」と知らせた。
この報告文が拡散され、ネット上では「キングコング解散」や「活動休止」の文字が並び、ネットニュースなどにもなった。これを受けて動画公開直前に西野がXを更新。「本日の投稿が誤解を招く表現であったことは事実であり、深く反省しております。『解散』や『活動休止』といった事実は一切ございません。」と疑惑を否定した。ただ「この度、キングコングに関係するメンバーが違法賭博(オンラインカジノ)問題に関与していた事実が判明いたしました。」と公開される動画の内容について触れ、「本件は極めて重大な問題であり、決して看過できるものではございません。つきましては、本件の経緯および今後の対応について、当事者として説明する場を設けることといたしました。」と知らせた。
この経緯を経て、21日の22時に満を持して動画が公開。動画の中盤で西野亮廣が「ガチの友達が本当に悩んでいて、相談されたけど僕1人ではちょっと支えきれないから。キングコングで後押しできないかな」と切り出し、お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶが出演した。西野がXで記していた「オンラインカジノ」問題のメンバーとは久保田のことで、登場時に久保田は「オンカジ町から来ました、濡れ衣男です。僕を絵本にしてください」と、西野の代表作「えんとつ町のプペル」にかぶせたボケをかましながら登場した。
久保田は「もう大変で、助けてくださいよ」と切り出し、「(オンラインカジノをしたという疑いで)新聞に出て、俺はやっていないということで調書も終わったのに、テレビの方は全部(出演を)止められています。1カ月たちます、本当に助けてください。俺なんかした?」と現状を語った。その後はキングコングで久保田を慰めつつ、久保田が持ち込んだ新著「慟哭の冠」の宣伝を行っていた。
この一連の流れには西野亮廣がX上で仕掛けた「盤外戦術」の影響で、動画の評価に賛否が分かれた。ファンからは「仕掛け方がさすがだなと思いました!」「解散じゃなくてよかったー」「同期芸人を助けるためにここまで動けるキングコングが本当に最高で大好きだー!!」「自分らはどう思われてもいいから助けたかったんだとしたら、、すてき。」という賞賛の声が集まった。一方で「内容は良いけどYouTubeに誘導しているのが…」「『どうせまた釣りでどうでもいい内容なんだろうな』の信頼を裏切らないのがすごい」「狙ってるんだろうけど反感もたれるだけじゃないの」という意見も見られた。