政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)が25日、自身のSNSで、立候補する千葉県知事選(27日告示、3月16日投開票)について「選挙運動は千葉県で行わず兵庫県で行います」などとして、選挙活動を千葉県内ではなく約460キロ離れた兵庫県内で主に行うことを表明した。
立花氏は24年11月の兵庫県知事選で、自身の当選を目指さず、再選した斎藤元彦知事(47)をアシストする目的で出馬した。立花氏は、理由について「言いたいことが山ほどあるから」などとして、斎藤氏の告発文書問題をめぐる騒動が続く兵庫県に乗り込むとした。
25日配信のYouTubeでは、日本維新の会の県組織・兵庫維新の会が、立花氏に24年10月に秘密会で行われた百条委員会の音声データを提供した増山誠県議(46)の除名処分を検討していることを念頭に「増山さんが処分されるのはおかしい。県議は兵庫県民の知りたい情報を開示しただけでしょう?県民の知る権利と、公務員のプライバシー、どっちが重いと思っているんですか?増山県議の告発は、内部告発」などと訴えた。
公職選挙法では、選挙区外での選挙活動を禁止する規定はない。立花氏は〝2馬力選挙〟への規制が検討される状況に「千葉県の選挙を、千葉県で行わず兵庫県でやります。千葉県の選挙を兵庫県でするなという法律つくるんですかね、バカどもは」とあざ笑った。
告示日の第一声は、自身が市議として初当選した千葉県船橋市で上げるとしたが「兵庫県でガンガン述べていきます」と、三宮、西宮、尼崎といった千葉県とは関係のない場所での街頭演説を予告した。