千葉県市川市の田中甲市長が28日、自身のX(旧ツイッター)を更新。同市庁内で起きていた、写真の撤去を巡る経緯について「間違っていたと言うことを認めざるを得ません」と謝罪した。
事の発端は、今年8月2日に千葉県市川市で行われた花火大会。この際に撮影した、写真家の「Shun Shirai」さんの花火の写真が同市庁舎に展示されていた。
しかし、それを見た市民の一人が「公共の施設内で展示することは、特定の写真家のPRにつながるのではないか」とクレーム。それを受け入れた市が、その日中に写真を撤去していたことで物議を醸していた。
この件を受けて、田中市長は「今回多くの報道がなされ、たくさんの市民の皆さん方にもご心配をおかけしている『市役所内、花火の写真撤去の件』について私の考えをお伝えさせていただきます。」とXを更新。「本日までに、担当部長から今までの流れをすべて確認いたしました。現時点において私は市川市の対応が間違っていたと言うことを認めざるを得ません。多くの市民の皆さん方の声を顧みず、一人の意見に対しShunShiraiさんの写真を外した事は改めなければなりません。」と市側の非を認めた。
そして「現在は市川市の行徳支所でギネスの認定証と職員が撮った写真が掲示されていますが、直ちに市民の皆さん方がお待ちになっているShun Shiraiさんの写真に戻したいと思います。」と再展示することを公表。「市民の皆さん方に、また Shun Shiraiさんに心からお詫びを申し上げ、今回の反省を今後の市政運営に活かしてまいりたいと思います」と謝罪の言葉で締めていた。
発表を受けて、Shun Shiraiさんも自身のインスタグラムで「先ほど田中甲・市川市長がX、Facebookに投稿された通り、市川市役所で撤去されていた花火写真の展示が明日から元に戻り、私が撮った写真が再展示されることになりました たくさんの市民の皆さんの声が、市長に届きました」と喜びの声を投稿。再展示される美しい花火の写真も添え、「間違っていたことを間違っていたと認め、市長自ら改めることは重い決断だったと思います。市長のご英断に心から敬意を表し、感謝したいと思います」と感謝の言葉を述べていた。