橋下徹氏が兵庫県知事に苦言、混乱の根本原因は「斎藤さんの性格」維新・岸口県議は「悪質性が高い」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 橋下徹氏
 橋下徹氏

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。斎藤元彦兵庫県知事の告発文書問題をめぐり、日本維新の会の兵庫県議が政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首に告発者の私的情報などを記した文書や非公開である百条委員会の音声データを提供したことなどが明らかとなったことを受け、自身の見解を綴った。

 橋下氏は「告発者に男女の問題があったことが争点化しているが、男女の問題と告発として扱うかは全く別物。この点をプライバシーを理由にきちんと議論しなかったので混乱を生んだ」と指摘。さらに、「告発者の男女の問題はそれをうかがわせるファイルの存在があったにせよ、完全に裏付けが取れる問題ではないし、そのこと自体が懲戒事由にあたるかは不明。告発者のルール違反の話は公用PCを私的に使ったなどの服務規律違反まで。男女の問題を論じる必要なし」と補足した。

 その上で、橋下氏は斎藤知事の対応について「内部告発に関する調査をきっちりと行う前に、告発者の人間性、ルール違反を理由に告発を葬り去ろうとしたことが最大の問題点。しかも政敵を処分して追い込んだという権力行使も大問題。告発者があと数日で退職だったのだから放置すればよかった」と指摘した。

 また、同氏は「本来なら放置すべき怪文書について、斎藤さんは自分のことを触れられていたので、やっきになって作成者を見つけ出し、処分したというのが問題の本質。このような斎藤さんの性格が、彼に纏(まつ)わる様々な混乱を生み出している根本原因でもある」と知事の在り方として苦言を呈した。

 今回の問題に関与した日本維新の会の兵庫県議は3人。百条委副委員長だった岸口実氏は告発者の私的情報などを記した文書を立花氏に渡す席に同席。百条委のメンバーだった増山誠氏は立花氏に音声データや告発者の私的情報に触れた自作のメモ(備忘録)を提供したことを認め、白井孝明氏は立花氏に計3度、電話したことを明かした。岸口氏が関わったとされる文書は、1月18日に死去した竹内英明元県議(享年50)を「黒幕」と名指しする内容も含まれている。

 橋下氏は、維新の県組織「兵庫維新の会」が増山氏を除名、岸口氏を離党勧告とする方向で検討しているとする報道を引用し、「逆、逆。報道の自由と暴露内容をしっかりと考えれば、岸口さんの方が悪質性が高い。表面的には100条委員会秘密会の内容を漏らした増山さんの方が悪質性が高いように見えるけど、違うんだよなー」との見解を示した。

 さらに、同氏は連続投稿し、「岸口さんの方は完全な誹謗中傷文書の拡散。そして竹内さんの自死につながった影響を否定することはできないだろう。極めて悪質性が高い」と付け加えた。

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