俳優のキリアン・マーフィーは、アカデミー賞を受賞したことが「いまだに信じられない」という。「オッペンハイマー」でアカデミー主演男優賞をはじめとする数々の賞に輝いたキリアンは、まだその影響は感じていないものの、自身が有名になったことで、情熱を傾ける小規模な映画が作りやすくなったことには喜んでいるそうだ。
英「ハロー!」誌から、受賞の実感はあるかと尋ねられ、キリアンは「全然だよ。もちろん、光栄なことだ。でも、それ以来、何度も考えたことではない」と答えている。「仕事にすぐ戻ったから、ずっと忙しかった。今でも変な気分だよ。像を見てもまだ信じられない」と実感はないという。「何か変わったかというと、分からない」としながらも「でも、(『スモール・シングス・ライク・ディーズ』のような)映画を作るのには助けになった」と“効果”を実感することはあるようだ。
「スモール・シングス・ライク・ディーズ」は「オッペンハイマー」のような超大作と比べるとスケールがはるかに小さいが、仕事を選ぶときに規模の大きさは「僕にとって違いはない」と気にしていない。「ストーリーとキャラクターに興味が湧けばやりたいと思う。スケールや予算に関わらずね。でもこの映画は『オッペンハイマー』なしでは実現しなかったかもしれない。それでマット・デイモンに脚本を見せることができて、そこから彼とベン・アフレックが製作をしてくれることになったからね」と企画実現までの経過を明かした。