自分の思った通りにいかないことも多々ある人生。時には、まさかの事態によって窮地に追い込まれることもあるだろう。
漫画家の磋藤にゅすけさんが以前X(旧Twitter)に投稿した『実家がコロナで破産した子供部屋おばさんの話』は、コロナ禍によって人生が狂い始める様子が描かれている。同作に注目した人は多く、5000件を超える「いいね」や「リアルな話で面白かった」などの反響が。そこで作者の磋藤さんに、同作を手がけたきっかけについて話を伺った。
―同作を描いたきっかけを教えてください。
自己破産の話を父から聞いた時、頭が真っ白になり手が震えて夜眠れませんでした。とにかく夢であって欲しいと願うことしかできませんでした。
だけど数日後、『コロナで実家を失った』というタイトルがポカンと頭に浮かびました(のちに連載が決まった時に現在のタイトルに変更しました)。「今、私はすごい漫画のネタを手に入れていて、取材ができている!」ということに気づいた時、もう動かずにはいられませんでした。
人間窮地に立たされるとすごい勢いで企画を作りあげられるものみたいでして、自己破産の話が出てから数カ月で連載が決まりました。
―かつての知人男性にアプローチをかけていましたが、その後はどうなったのでしょうか?
当時の婚活はまったく報われていません(笑)
今はとにかく家族3人で実家を守ることを頑張っています。ただ、それでワーカホリック気味になってしまいまして、その様子に見かねたのか2024年の始めに某社の担当さんに「また婚活やってください」と言われました。
死ぬほどめんどくさいと思いながら婚活を再開しましたが、これが思わぬ方向に転がりまして…。いつか漫画で発表できたらと思います(笑)
―読者に向けてメッセージをお願いいたします。
同年代から見たら幼すぎる私の事件ですが、有事が起こったら、何をすべきか考えて、できることを調べて行動する。何が起こるか分からない現代において、とても大事なことを学べたと思っています。この漫画を通して読んでいただいた方の不安が少しでも解消される事を願っています。
<磋藤にゅすけさん関連情報>
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▽Threads
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▽磋藤さんの作品『すねかじりアラサーのコロナ破産奔走記』