奈良県知事、2億7000万円投入K-POPイベントへの“賛辞”並べる「お金のない若者」説明に厳しい声も

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
奈良県(画像はイメージ=SeanPavonePhoto/stock.adobe.com)
奈良県(画像はイメージ=SeanPavonePhoto/stock.adobe.com)

 奈良県の山下真知事が14日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、奈良公園での開催が企画されている無料K-POPイベントについて再度コメントした。12日にイベントについての見解を示していたが、あらためて詳細を説明した。

 奈良県は、2025年10月に「日韓国交正常化60周年及び奈良県と忠清南道の友好提携15周年を記念する音楽交流イベント」を企画。開催のための費用は約2億7000万円とされており、賛否が伝えられている。

 山下氏は14日の投稿で「賛否両論のご意見をいただいております。」とコメント。続けて「同時に県内の高校生、大学生らからは『行きたーい』『めっちゃ楽しみ』『奈良にもっと愛着を感じられる』といったリアルな声も私に届いています。親御さんからは『子どもが喜んでくれるなら費用がかかっても構わない』『山下さんはこれまでの県政の無駄をいっぱい削ってきたのにね』という声も。」と“賛”を並べた。

 “否”には触れずに項目別に「誤解」について説明した。
◯奈良公園の鹿への影響
コンサートは夕方から始まりますが、鹿は夜になると山の方に帰りますし、大きな音がするところには近付かないので、鹿の生態に影響を与えることはありません。
◯日本人を出演させるべきでは?
イベントにはK-POPを学んでいる日本の若者も出演します。
◯財源について
奈良県は以前にシルクロード博覧会というものを開催しており、その収益金を基金に積み立てています。この基金は国際交流等の目的にしか使えないため、これを取り崩して本イベントの資金にします。なので、財源には税金ではない事業収益金が主として当てられます。
と伝えた。さらに
◯お詫びと訂正
私の投稿に「お金のない日本の若者も」という表現がありましたが、日本の若者がお金がないという意味ではなく、「日本の若者も財布の中身を気にする必要なく」という意味ですので、誤解を与えた方にはお詫びして訂正します。
とした。なお、12日のXへの投稿では「億単位の費用はかかるものの、お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに生で接することができ、これから両国の親善を担っていく世代同士の交流を深められる。」と表現している。

 山下知事の投稿に対しては「K-POPでなぜ奈良に愛着を感じられるんですか?」「県民にアンケートとれ!」「日本の若者も財布の中身を気にすることなくと書いてありますが、これって私たちが働いた税金からの支出ですよね。」などと厳しい声も寄せられている。

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