先日、久々に会う知人とカフェで打ち合わせをした際、彼が何気なく机に置いたスマホが目に入る。画面には無数のヒビが入っており使いにくそうだ。話を聞いてみると「機種変更をしたばかりなのに、こんなことになってしまって…」と彼はひどく落ち込んでいた。
近頃のスマホは画面に強化ガラスが使用されており、以前の機種に比べると画面が割れにくくなっている。ただ画面の大型化や薄型化が進んでいるため、完全に割れないというわけではない。私の知人のように画面にヒビが入ってしまっては、悔やんでも悔やみきれない。そこで新しいスマホを手に入れた際におこなうべき画面保護方法を振り返ってみよう。
一般的にスマホの画面を守るには3つの方法が考えられる。
最も手軽な方法は保護シートの利用だろう。保護シートは比較的安価で手軽に貼り付け可能であり、画面の傷を防ぐ効果がある。また交換が簡単なのも特徴だ。ただし貼付時に気泡が入りやすいという欠点があり、毎回シートを貼るときは苦戦しているという人も少なくないだろう。
保護シートの貼付が上手くできないのであれば、スマホケースを活用するといい。落下時の衝撃を全体的に吸収するだけでなく、デザインで個性を表現できる。画面以外の部分が保護できるのもメリットだ。一方で費用面やスマホの操作性の低減、熱暴走といった懸念点も存在する。
もしスマホの薄さや軽さを生かしつつ、気泡が入らないように保護したいのであればスマホコーティングという手もある。スマホコーティングは既存の傷を埋め、新たな傷を防ぐ効果が期待できる。スマホ本来の質感や薄さを維持でき、撥水効果も期待できる。ただ保護シートやスマホケースに比べると高価であることが多く、種類によっては衝撃から守れないものもある。どのコーディングにするべきか、十分に調べて実施した方がいいだろう。
また、万が一画面が割れてしまった場合、修理費用はどの程度かかるのだろうか。 修理代の相場を知っておくと、保護対策の重要性がより明確になる。たとえばiPhoneの場合、機種によって大きく異なるものの、最新機種では約25,000円〜50,000円、旧機種では約5,000円〜10,000円程度だ。これらの修理費用を考慮すると、事前の画面保護にかかる費用は決して高くないことがわかる。
このように、画面を保護する保護シート、スマホケース、コーティングは、それぞれに長所と短所がある。自身の使用環境や予算に応じて、最適な方法を選択することが重要であろう。大切な端末を長く美しく使い続けるためにも、上記で紹介した内容を参考に適切な画面保護をおすすめする。