商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる大阪市の今宮戎(えびす)神社で、2025年1月9~11日に行われる毎年恒例の新年行事・十日戎(とおかえびす)に奉仕する令和7年度の福娘発表会が11月30日、大阪市内で開かれた。
外国人留学生枠を除く45人の福娘の座をめぐり、18~23歳の女性2477人が応募。約55倍の倍率をくぐりぬけた強運の持ち主が、特技や一発芸を披露した。料理研究家・土井善晴氏(67)ら6人の審査員が、その中から官公庁などを訪問する福娘代表4人を選んだ。
1953年(昭和28)に始まった今宮戎神社の福娘は、令和7年度で73期目。商売繁盛の神様お墨付きの強運で、就職などでも有利になると言われている。タレントやアナウンサーの登竜門としても知られ、日本テレビの黒田みゆアナウンサー(25)は大学生時代、第67期の福娘代表3人のひとりに選ばれた。
令和7年度の福娘代表は、大阪市の大学生北川花音(かのん)さん(19)、大阪府東大阪市の大学生木村桜子さん(20)、和歌山県田辺市の大学生宮本李菜さん(23)、大阪府吹田市の公務員横治ゆりなさん(22)の4人。
木村さんは181センチの高身長。烏帽子をつけると2メートルを超え、司会の桂文枝(81)に「長年司会やってるけど、こんなに見上げたのは初めて…」と驚かれた。
舞台では、身長にちなみ「一八一 いはい」「祝」との垂れ幕、扇子を掲げ、ずっとコンプレックスだったという背の高さをアピールした。母親と訪れた今宮戎神社で参拝客に福笹を与える福娘の姿を見てあこがれたという。
最初の挑戦で福娘、それも代表の座をゲットした木村さんは「父は194センチある。大学生になって、コンプレックスを打ち破ろうと高身長を逆にアピールするようになった。自分の丈にあった服をつくりたい。アパレルで起業して、モデルにもなりたい」と将来の夢を語っていた。