日本維新の会の代表選(17日告示、12月1日投開票)へ出馬を準備していることを表明した空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=が9日、報道各社に、改めて代表選立候補を目指す決意や経緯を説明した。
空本氏は「吉村知事が出馬すれば、代表選の流れはほぼ決まりますが、無投票または大阪のみでの代表選では、我が党は大阪以外で必ず埋没するどころか、撃沈して再起不能となる」と危機感をつのらせた。
代表選に名乗りを上げた理由について、空本氏は「吉村出馬の無投票当選の出来レースであれば、間違いなく、国民からは見透かされる。大阪は一時的には盛り上がるかもしれないが、全国的には、維新に国民はへきえきしており、一定期間のご祝儀相場をおいてから、維新離れは全国で一気に加速する」と指摘。「無投票または大阪のみでの選挙戦は絶対に回避しなければならない」と強調した。
さらに「それでも、無投票または大阪のみでの選挙戦となれば、この党に未来はない。国政での政策実現など、ほど遠い地域限定のローカル政党に留まってしまう」とし、それを防ぐために出馬を目指すとした。
6日夜に、馬場伸幸代表(59)がX(旧ツイッター)で代表選不出馬を表明。7日から出馬準備を開始した。特別党員(国会議員、地方議員など)50人、衆院議員5人以上の推薦人が必要となるなどハードルは高いが「13人の推薦人の事前確認を行っております」と説明した。
空本氏は7日、馬場代表に電話で、代表選出馬準備に入ることを連絡。代表選不出馬を表明している藤田文武幹事長(43)には8日、フェイスブックのメッセンジャー機能で報告。「代表選の心意気、素晴らしいですね。頑張ってください」と返事をもらったという。