猫は仲間のペットが亡くなったことを悲しむということが分かってきた。一緒に暮らしていた動物がいなくなった後、エサを食べなくなり、たくさん眠ることが研究により判明した。
ニュージーランド、オークランド大学のジェニファー・ヴォンク教授は最近死別した400匹以上の猫を調査。その結果、人間の行動を反映したような悲しみの兆候が見られた。
ヴォンク教授は話した。「犬と違い、猫は飄々(ひょうひょう)とし社交的でないと思われがちです。私たちは猫の性格を誤解しているようです。悲嘆に暮れると私たちはより眠り、食べる量が減り、遊び心が確実に失われる傾向にあります。ですから今回の(猫たちの)変化は私たちの経験をもとに、悲しみを模倣しているように見えたのです」
研究をしたきっかけについてヴォンク教授は、友人から聞いた嘆き悲しむ猫の話を挙げている。「友人や同僚から、飼い猫がもう1匹の猫が寝ていたベッドに長い間横たわり、何日も食事を取らず、遊ばなかったりしたことを聞かされたのです」