M・ナイト・シャマラン監督(54)が、次回作について「あるジャンルをひっくり返したクールな作品になる」と予告した。映画『トラップ』が海外公開されたばかり。同作は俳優ジョシュ・ハーネット演じる連続殺人犯クーパー/ブッチャーが、娘(アリエル・ドノヒュー)を連れて行ったコンサートが自分を捕まえるためのFBIの陰謀だったことに気づくというスリラー作品になっていた。
既に人気映画のジャンルを取り入れた新作に取り掛かっているというシャマランは、コライダーに明かした。「まだ学習中さ。ジャンルをひっくり返す最高にクールな作品で今から楽しみだ。この特定の題材はやったことがなくて、ずっと興味があった。けど実際にまた取り組むとなると変な感じだよ」
「『トラップ』みたいに連続殺人犯という題材を扱いつつ、今まで見たことのない角度から描くことに今はとても興味を持っている」
さらにシャマランは、映画のアイデアにほれ込む過程を振り返りつつ、物語を書き上げる前に結末がどうなるかを知る必要がある時は、そのコンセプトが勝者になると続ける。「不合理なものだ。愛というものがあるってこと。例えば『トラップ』の予告編は自分のキャリアでも最大の反響があった」「彼らがその前提に抱いた、そのイメージを見た時の感情を僕は2年前に想像していた。コンサートなのに、連続殺人犯への罠が仕掛けられている、あなたは連続殺人犯の傍にいる。『これはすごく楽しいかもしれない!』って。子供たちは叫んでいて、彼(犯人)は逃げることを試みる。不謹慎だよね。子供たちはバカ騒ぎ、彼は父親でいようとしている」「『お、これは面白い』って私はなった。だから2年前の前提に対する皆の反応に興奮したしその結末を知りたくなった」
『トラップ』では観客にブッチャーがFBIから逃げ出すのを応援させると同時に、この連続殺人犯は同作で敵役でもあることを思い出させる、その翻しのバランスを見つけるのが楽しかったとシャマランは振り返っている。